2024年
10月
29日
火
山域:甲斐国 兜岩、甲府幕岩
日程:10月19日(土)、20(日)
※天候:10/19 曇、20 曇後晴
メンバー:T内(T)、T内(J)、N野、
A部(M)、A井、I松(記)
内容:・10/19兜岩(中段の岩壁)各ルート
(5.9:1本,10a:3本,10c:1本)
・10/20甲府幕岩(森の散歩道)各ルート
(10a(HIVE),10a,10a(森の唄),10d(ピッコロ):各1本)
『例年、秋の深まりとともに好天が期待できる筈のこの時節。温暖化の影響か秋雨前線未だ健在で、曇や傘マークの日が多く梅雨時のような空模様が続きます。そのため当初予定していた小川山でのキャンプは断念し、初日は何とか天気の持ちそうな兜岩での稽古となりました。翌日は天候の回復も報じられていたことから小川山に向いましたが、廻り目平エリアに入ると空模様が一変し、雨も降り始めたことからゲート前でUターン。急遽甲府幕岩へと場所を移しての稽古と相成りました。
両日の概要について、以下にご報告致します。』
眼下に甲府盆地を一望できる兜山中腹に位置する兜岩。南側に開けた岩場が重層的に連なる構造で日当り良好なため、冬場も多くのクライマーで賑う模様。加えて、都内からも比較的短時間で来られるロケーションとも相俟って、当日もなかなかの盛況振り。
“クライミングは登り込むことがポイント”ということで、下の岩場から一段上がった辺りで、比較的登り易すそうなルートに何本かトップロープを掛けていただくが、何れも手強く門前払い状態が続く。ソールに穴があいたため靴を購入し今回初めて使用してみたが、“ひょっとして登れるようになっているかも”との淡い期待もあっけなく潰え、厳しい現実と向き合うことに・・・。
2ヵ月半振りに再会した、社会勉強のため特別参加のパピー“Iトちゃん”から励ましのハグの歓待を受ける。コロコロとしていた身体つきもすっかり逞しくなっていたが、人を思いやる心の成長をも感じられ、束の間の癒やしとともに困難な現実に立ち向かう勇気をチャージさせていただいた。
途中俄雨に降られたが、短時間で上がり、夕刻まで稽古に励むことができた。
夜はT内さん宅に泊めていただき、極上キーマカレー、絶品もやしのナムルやカボチャサラダなどを美味しくいただいた。ワインもヨーロッパ、南米と多国籍。今宵のテーマは、講習の成果を今後何に繋げていくかという、各人の“出口戦略”?について。目標を定めて研鑽を積むといった極めて山岳会的な切り口で、夫々が永年温めてきたクラシックルートの登攀・遡行など、とても興味深い内容。
夜半はかなりまとまった降雨。朝方は雨も上がり、急速な回復も報じられていたことから小川山へ向う。が、そこは天気の読めない小川山。周囲の晴天をよそに、スポットでそこだけが雨雲に覆われているかのような状態。転進先の甲府幕岩も、小川山から変更してきたグループも多かった様子。
甲府幕岩は5月に訪れて以来二度目の見参となったが、前回同様、手も足も出ない状態。明け方の雨を境に空気が入れ替わり、やや気温も下がる中、密度濃く稽古を積むことができた。
『小さなスタンスに上手く立ち込み、如何に腕に頼らずに登ることができるか。頭の中では理解できるようになりつつありますが、なかなかに難しい世界です・・・。先ずは繰り返し実践していきたいと思います。T内さんはじめ皆様、今回もご指導有難うございました。』
2024年
9月
22日
日
期間:2024年9月14日(土)~9月16日(月)
メンバー:A井
三連休は一度行ってみたかった栂海新道へ。
蓮華温泉で前夜泊、と思い早目に入ったつもりが駐車場は満杯。切り替えて栂池からの入山に変更。ゴンドラ待ちで遅いスタートになったが、三国境から朝日小屋への稜線歩きと湿原トラバースは静かで解放感のあるとても良いルート。癒される。日没ギリギリに朝日小屋着。ビールとワインで一人乾杯。
二日目は本番の栂海新道。朝日岳までは雨に風だが下り始めると日差しも回復。湿原歩きを満喫。木道他、整備してくださる皆さまに感謝。さわがに山では日本海が遠目にチラリ。犬が岳への登りあたりから雨が強まり、栂海山荘で暫し雨宿り。白鳥小屋にはズックならぬ登山靴のなかまでびしょ濡れで到着。小屋泊りの皆さんに挨拶し、テントを張って諸々乾かして就寝。
最終日は日本海まで標高差1300mの下り。意外と細かいアップダウンもあり気を抜けない。林道を跨ぎだしたあたりからふわりと潮の香り。前をみると近くに日本海。軽く感動。親不知で入浴後、糸魚川経由で栂池へ戻り車を回収して帰京。よく歩いて充実した三日間だった。
2024年
8月
18日
日
山域:奥秩父 廻り目平周辺の岩場
日程:8月3日(土)、4日(日)
※天候 8/3:快晴、8/4:晴後雨
メンバー:T内、N野、A井、I出、I松
(記) ※8/4:Y本、同友人(会員外)
内容:・8/3:ガマスラブ(5.8_2本),マガ
スラブ(5.8_3本,10c_1本“高い窓”)
・8/4:マラ岩(5.8_1本),姉岩(5.8_1
本,10b_1本“卒業試験”,10b_1本
“牛脂ライス”)
『シリーズ-2024岩登り講習会- 三回目の開催場所は、クライミングの聖地とも称される”小川山“。今回初めて訪れましたが、このエリアのみを紹介するガイドブックが数冊にも及ぶなど、多くのルートが集積する国内屈指の岩場であると同時に、キャンプ場の素晴らしいロケーションとも相俟って、人気の高さが頷けました。
T内さん、N野さんに前乗りして確保いただいた西股沢沿いの奥まった白樺林のテントサイトには、テーブル・チェアーの類いもセットされるなど豪華キャンプ仕様に感動です。標高1,500mの空気は夏でも冷涼で、青空に周囲の岩山が映える景観を愛でながら柔らかな木漏れ日の下、優雅にコーヒーをいただいた後“聖地”へと足を踏み入れました。
以下に二日間の概要をご報告します。』
多くの岩場を擁する小川山も、入門者に登れるルートは極々限られるとのことで、先ずは定番の“ガマスラブ”の門をたたく。左手の比較的傾斜が緩いサイドにロープを掛けていただくが、凹凸の少ない平滑な面に置いた足がズルッと滑りそうで、かなり腰の引けた状態。これまでも再三アドバイスいただいた、足の置き場を充分見極めた後に正確に足を置き、滑らないと念じた上で,しっかりと体重を掛けて乗り込んでいくことの重要性について、頭では理解しているつもりでもなかなか実践が伴わない現実を改めて認識した・・・。
続いて、左側の斜面を登った“マガスラブ”に移動。こちらは先程より傾斜があり、手掛かり・足掛かりともに乏しく、とても難しく感じられた。僅かな凹凸や岩の色が変わっている部分も良いスタンスとなる場合があるとのこと。(眼力も必要、なかなか深い・・・。)
テントサイトに戻り、飲みながら宴の準備。程なくY本さんとご友人も合流され、改めて乾杯。メニューは各人持ち寄りの品々に加え、A井料理長監修のダッチオーブンによる本格煮込み料理に一同舌鼓。今宵もクライミングの反省や当世風新ネタも交えて大いに盛り上がる。内容は例によって多岐に亘り良く覚えていないが、今回のキーワード的には“足捌き”と“軽量化”辺りが議論の中心だったように記憶している。連日の熱帯夜で寝不足気味だったが、高原の夜は涼しく快適な睡眠をとることができた。
翌日は昼頃からの降雨も報じられていたため、I出さんプロデュースによる高原風オープンサンドと淹れたてのコーヒーをいただいた後、テント等を撤収。西股沢対岸の“マラ岩”を目指す。非常に高度感のあるルートで、トップロープを掛けていただき何とか辿り着いた終了点から恐るおそる身を乗り出すと、眼下に廻り目平を一望することができた。
その後は上部の“姉岩”に移動する。“卒業試験”と命名されたルートはとても難しく、卒業どころか進級もままならない厳しい状況・・・。
空模様も怪しくなってきたため、昼過ぎに終了とする。キャンプ場に戻った頃には
激しい雨となった。
『初めて訪れた小川山は、ベースとなるキャンプ場も素晴らしい環境で、猛暑の関東地方では考えられない快適な二日間を過ごすことができました。一方、入門編と呼ばれるルートもとても難しく、全く歯が立ちませんでした。修行を積んで、何時かまた再訪してみたいと感じました。
両日のご指導に加え、前日よりテントサイトの確保等をいただきましたT内さん、N野さん、有難うございました。』
2024年
6月
29日
土
場所:山梨県甲府市 小瀬スポーツ公園
クライミング場
日程:6月22日(土)、23(日)
※天候 6/22:曇、6/23:雨
メンバー:T内、N野、Y本、O西S、
I松(記) ※6/23:A元
内容:・6/22:屋内クライミング場,
屋外壁
・6/23:屋内クライミング場
『前回の“太刀岡山・甲府幕岩の陣”に続く岩登り講習第二弾。遅れていた東日本の入梅も報じられ、外岩での計画は天候面で微妙な状況から、T内さんに県営の屋内施設を手配いただき、土曜の午後から日曜の昼まで、密度濃く稽古に励むことができました。
以下に両日の概要をご報告致します。』
中央道甲府南インター近傍の農産物直売所に集合し、そこから程近い稽古場となる小瀬公園に向かう。当日は梅雨入りしたものの、雲間から青空も覗く行楽日和で、様々な競技施設を有する公園の駐車場は略満車。敷地の奥まったエリアに、屋内クライミング場に屋外壁が併設されており、高さ12mの前傾したメインウォールは大迫力。
クライミング施設の利用許可証をお持ちのT内さんに、利用手続きと併せて、屋内練習場に設置されているオートビレイ用のデバイスを借用いただく。初めて使う文明の利器に恐々ぶら下がってみるが、結構初速がついて小心者には新たな感覚。
メンバーそれぞれ自身のレベルに応じたルートで、前腕の筋力と相談しながら稽古に勤しむ。四方にそうそうたる名峰が連なる山岳立県故か、上位グレードのルートの幾つかは、かなり辛めのセットとなっているとの声も聞かれた。個人的には、今回の目標を前回に続いて足で登る感覚の習得に置いていたが、思考に実践が全く伴わず、早々に腕の力を使い果たしてしまう始末・・・。
翌日は雨天予報のため、屋外に移動。下から見上げる前傾壁は、敵の侵入を阻む忍び返しを備えた堅固な城壁の趣。T内さん、N野さんにトップロープを掛けていただくが、無駄な手数が多いため前腕も限界を迎えて大いなる試練と化した。安定して立てる所では、手を下げて休ませることがポイントとのアドバイスをいただき(意識はしていても態勢不十分で殆どできていないことを痛感・・・)、一日目を終了。
日帰り温泉で筋肉をほぐした後、T内さんご夫妻のご厚意により、前回に続いてお宅に伺い、新鮮な地元の食材による料理を美味しくいただく。眼下に拡がる甲府の夜景を鑑賞しつつ、クライミング技術の伝承や、夏場の稽古、今年の到達目標等々についての思いを巡らせる。元気に活動するモフモフパピーの愛くるしい仕草を愛でながら、我が家の愛犬自慢から各人の持病・服薬披露、更には高齢期における健康と医療との関わり方など、今宵のテーマも多岐に及ぶ・・・。
夜半からはまとまった雨。特に、朝・晩は涼しく快適な一夜を過ごさせていただく。心尽くしの朝食をいただき、小瀬公園に向かう。二日目参加のA元さんと現地で落ち合い、屋内練習場でそれぞれ稽古に勤しむ。
前傾部分にもトップロープをセットいただき、昨日の復習を行うことができた。ホールド・スタンスとも細か目のルートなどにもロープを掛けていただくが、こちらは瞬殺で全く壁面に留まれない状態。
降雨のため、昨日の外壁には取り付くことができなかったが、替わって新たな伏兵が出現。公営施設のため幅広い利用を促す観点からか、アトラクション要素満載のキッズ向けルートも充実していたが、その中で回転する歯車状のホールド(φ1m程度)を繋げて登る課題は、回転を抑えつつ次のホールドに乗り移る微妙なバランス感覚が要求される、なかなかの高難度。
正午までそれぞれの力量に見合ったルートで稽古を積み、二回目の講習会を終了した。
『クライミングは登り込むことが重要、との言葉をよく耳にしますが、今回、貸し切り状態で幾つかのルートを繰り返し練習することができ、大変勉強になりました。両日にわたりご指導いただきましたT内さん、N野さん、有り難うございました。』
2024年
5月
28日
火
山域:山梨県 太刀岡山、甲州幕岩
日程:5月18日(土)、19日(日)
※天候:5/18 快晴、19 曇(時々小雨)
メンバー:T内T、N野、A井、M森、A元、
O西V、I松(記)
※5/18:T内J、H間 5/19:Y本
内容:・5/18太刀岡山(下部の岩壁) 各ルート
(5.8, 5.9+, 10a, 10a/b,10d)、懸垂下降
・5/19甲州幕岩(森の散歩道)各ルート
(5.9, 10a(HIVE 25mの長いルート),
10c,11a/b)
『昨年夏に小川山で計画いただきながら、天候不順等もあって、残念ながら実現には到らなかった岩登り講習会。年を跨いで、T内さんご夫妻、N野さんのご尽力により、5月中旬の週末に甲府周辺の岩場で開催される運びとなりました。また、講習会の開催形態も、単発ではなく予め複数回の開催を組み込むことで、会員の技術向上に資する構成とする等のご配慮をいただき、有難い限りです。
一方、こちらは登攀技術も拙く、高所・垂直系も苦手なため、道場への入門資格を有するか?怪しさ満載の状況でしたが、両日の概要等につき以下に報告させていただきます。』
当日朝、適宜都内他各所で落ち合った後、集合場所へ向かう。程近い太刀岡山駐車場からは、顕著な岩壁を擁する本日の稽古の舞台となる太刀岡山の威容が望まれた。太刀岡山は、名称や佇まいは強面風だが、山梨百名山にも選ばれ、ハイキングコースも整備されるなど、地元の方々からも親しまれている様子。
アプローチにも恵まれ、よく手入れされた下部岩壁を略貸し切り状態で使わせていただく。ただ、登れそうなルートは極めて限られ、比較的登り易そうなところにトップロープを掛けていただくが、コース外の立ち木や隣接ルートのホールド・スタンス等を総動員してもなかなか高度は稼げない。高弟各位の登り方を参考にさせていただくが、足指の置き方がとても難しく感じられた。
初日の講習の締め括りは、T内さんが整備された岩場での懸垂下降。実際の場面を想定した臨場感溢れる設定の下で、各人手順を確認の上で下降を行う。下降器を紛失した場合等に活用可能な、カラビナ2枚を使用した代替措置についても解説いただいた。
日帰り温泉で汗を流し、T内さんのお宅に泊めていただく。深い味わいのタイカレーや、絶品ヤムウンセンに舌鼓。美酒・美食の数々と同様に話材も豊富で、クライミングの反省会から、料理・医療・先端科学技術、果ては人生哲学と多岐に亘る。本題の部分では、“岩は足で登る”、“足を決めてから手を伸ばす”など、どうも足の運びがポイントであるらしいことが、少しずつ理解できてきた。
翌朝は、飲み過ぎの身体に優しい二種類の雑炊を美味しくいただき、二日目の舞台となる甲州幕岩へ向かう。こちらの岩場も駐車スペースからのアプローチは至便で、小雨のパラつく中、多くのクライマーで賑わいを見せていた。入り口から奥に向かって、延々と岩場が連なっている模様。
前日同様、比較的登り易そうなルートにロープを掛けていただくが、手掛かり足掛かりともに乏しく門前払い状態・・・。
心配された天候も大きく崩れることなく、二日間の講習会を終えることができた。
『クライミングの難しさを実感することができた二日間となりました。両日にわたりご指導いただきましたT内さん、N野さん、有り難うございました。技術が伴わず恐縮ですが、次回も宜しくお願い致します。』
2024年
5月
26日
日
【期間】 2024/5/3(金)~5/5日(日)
【山域】 北アルプス 槍ヶ岳周辺
【メンバー】 Y本、A井(記)
たまにはアルペンムード漂う広い斜面を爽快に滑りたい。GW後半組のY本さんに話しをしたらなかなか乗り気。2泊3日で時間は潤沢、天気予報も三日間快晴。チャンス到来、ということで、飛騨沢から槍ヶ岳山荘ベースに周辺で遊んで横尾本谷から上高地へ下山、という贅沢山行を実施した。
初日は新穂高温泉から飛騨沢を詰めて槍ヶ岳山荘まで。槍平小屋までは夏道通り。小屋脇でスキーに履き替えシール登高。2400mくらいまで雪がグズグズで捗らないが、そこから上は締まって快適。久々のテント2泊。荷は重いが急ぐ理由もない。ゆっくり上がって槍ヶ岳山荘に17時着。トマトをつまみながら茄子入りカレーでビール。星がきれいでほぼ無風。とても良い。
二日目はまず槍の穂先をピストン、次いでお楽しみの千丈沢滑降へ。十数年振りの穂先は混雑もなく、しばし景色を楽しんでから山荘のテラスでコーヒータイム。ふと気が付くと三俣方面に向かったはずのK本君パーティーを発見。渋滞で新穂高までたどり着けず計画変更とのこと。快晴の槍のふもとで山の仲間と思わぬ会遇。渋滞はお気の毒だが、これもまた楽しい。
千丈沢は2400m近傍まで滑降。西鎌と北鎌の間を硫黄尾根に向かって滑る、というロケーションがいい。軽いザラメで雪質も上々。頑張れば2200mくらいまで滑れそうだったが、無理せず極上の部分だけいただいて西鎌尾根からテントに帰営。
最終日は横尾本谷。無風快晴のスキー日和。荷物も少し軽くなり、予定通り大喰東面のカールを天狗原に向けて滑降。千丈沢に劣らずとても良い斜面。右岸の岩稜末端部にトラバース気味に滑り込み、ツボ足で50mほど上がった台地で再度スキーを装着。横尾尾根のコルまで快適にシールで移動。
コルに立つと、正面に屏風岩から穂高方面、振り返ると大喰に槍。しばし景色を楽しんでから本谷右俣へドロップ。出だしは少し急だがすぐ緩み、後は屏風岩に向かってカールに吸い込まれていく。2200mあたりで沢芯に小滝が顔を出しており、左岸を大きめに巻いて通過。そこから先は徐々にデブリで埋まりだし、涸沢との二股を少し超えた1800mあたりでスキー終了。50mほど右岸を登って涸沢への登山道に合流、本谷橋でアプローチシューズに履き替え、横尾で軽く祝杯のあと、上高地へ一気に下山。バスに乗り平湯乗り換えで17時過ぎに新穂高温泉へ帰着。
コースタイム
1日目: 新穂高温泉発5:45-槍平小屋10:30-槍ヶ岳山荘17:00
2日目: 山荘7:45-槍ヶ岳8:30-山荘9:15、山荘10:00-千丈乗越11:30-山荘15:30
3日目: 山荘8:00-大喰岳8:20-横尾尾根コル10:00-本谷橋12:15-上高地BT15:30
2024年
5月
12日
日
山域:後立山連峰 白馬岳,雪倉岳
日程:5月2日(木)~4(土) ※快晴
メンバー:M森(L),I松(,記)
行程:・5/2 栂池ロープウェイ駅 0915発~1240船越ノ頭~1400小蓮華山~1615白馬岳~1635着 白馬山荘
・5/3 山荘 0720発~0930鉢ヶ岳西(標高:2,430m付近)~1100鉢ヶ岳南方コル~1200雪倉岳避難小屋1230~1330雪倉岳1400~1430雪倉東面(標高:2,200m付近)~1530雪倉岳~1630着 避難小屋
・5/4 小屋 0640発~0730鉢南東(標高:2,300m付近)~0900稜線上(標高:2,550m付近)~0950三国境東~1050小蓮華山~1320着 栂の森ゴンドラ駅
仮眠場所から移動してゴンドラ乗り場に並ぶが、チケット売り場を把握できておらず予期せぬタイムロス。上部ロープウェイでは、何とか次発の臨時便に乗車できた。
自然園を西進する。船越ノ頭への稜線直下では雪が途切れ、スキーを担ぐ。稜線に上がった後も雪はなく、小蓮華岳への登りを除き、喘ぎながら延々と夏道をシートラで進む。小蓮華山頂からは、後半日程で辿る予定の、ひょうたん池~蓮華温泉~白馬乗鞍岳への尾根の雪付きの状況を遠望するが、ちょっと微妙な感じ。何より、三日目に滑走を予定している五輪山の、登下降路と思しき太い尾根には全く雪がなく、黒々していることにやや意欲喪失気味・・・。
漸く辿り着いた白馬山頂からは、毛勝三山、剱・立山はじめ北アルプス北部の山並みを一望の下に見渡すことができた。丁度、スキーを背負っての主稜登攀パーティーと一緒になり、写真を撮っていただいた。途中、雪が途切れ時間が掛かったとのこと。
白馬山荘に降り、受付を済ませ部屋で荷物を解くと、夕食の時刻。カツカレーを肴に缶ビールで乾杯。食堂では、途中、自然園から船越ノ頭への登路で相前後して進んでいた親子連れ(小四)とも再会。まだまだ余力を残している印象で頼もしい限り。宿泊者は40名程度(スキーは5組)の模様。畳敷きの4人部屋を二名で使うことができ、至極快適。部屋の窓から望まれた黒部の谷を埋める雲海が夕陽に染まる様は、なかなかの絶景。
清潔な寝具で快適な一夜を過ごし、5時30分より朝食。今後の行程については、昨日の状況から、ひょうたん池への下降は見合わせ、本日の雪付き等の状況次第で、
①順調な場合は全装で雪倉北面を滑り(五輪山往復)、適所ツェルト泊。三日目は登返して雪倉避難小屋泊。四日目に三国境経由栂池に下山。
②雪付き不良の場合は、避難小屋に泊り道具をデポし、日帰り装備で雪倉岳に登り北面、若しくは東面を滑走後登返し、避難小屋泊。三日目は三国境経由で栂池に一日早く下山。
の二択から、何れかを選択することとした。
朝の北斜面の雪は堅く、洗濯板の上を滑っているかのような感覚。柳又谷源頭部をトラバース気味に北上するに従い、眼前に大きく迫る鉢ヶ岳の西面が雪原風に開けているように望まれたため、避難小屋辺りまで雪が繋がっている可能性が高い(いるに違いない⇒いて欲しい)との根拠のない希望的観測の下、西側のルートを提案する。これが裏目となり、進むに従い斜度が増して雪も途切れ、結局当初の南側コルへ戻ることに。(寡雪時のルート採りは夏道がお薦めと深く反省)
鉢ヶ岳東側の斜面を、雪庇からのブロックに注意しながらトラバースして避難小屋に到る。ここまでミスルートもあって、時間もかなり経過していることから、全装での縦走は諦め、泊り装備を小屋にデポすることとする。軽荷で雪倉岳に登り、東面を標高差約400m滑走する。広大なザラメの中斜面が延々と続き、非常に快適。山頂に登り返し、避難小屋へ降る。下部は雪渓を滑走。
下の雪田では雪融け水も得られ、なかなかに美味。栂海新道を下る4人パーティー(ツボ)と、スキー単独行の方と同宿となる。夕餉のメニューは、白米、麻婆春雨、鶏ガラスープ、茹スナップ豌豆マヨネーズ添え。今宵も広々空間で至極快適。
早立ちの栂海新道組の出発後に起床。朝食は、具沢山(といっても常に顔を出す庭のスナップ豌豆,大豆ミート他)和風雑炊。鉢ヶ岳のトラバースは、一旦東南方向に150m程滑走して標高を下げ、蓮華鉱山道に沿って250mハイクアップ。ここからシートラで夏道を南下し、三国境下部をトラバースして主脈と別れ小蓮華山に到る。
山頂からは待望の滑走。暫く新潟県側を滑り、稜線上2,650m付近より、金山沢上部を2,301m台地を目指して滑走する。フラットながら縦溝が発達途上で、かなりスキーがバタつく。下部は斜度も緩み快適。
自然園や林道はあまりスキーが滑らず、腕が筋肉痛になる頃、栂の森ゴンドラ駅に到着。山行の無事と三日間の好天に感謝し、自販機の清涼飲料で乾杯。
2024年
4月
04日
木
『今シーズンも暖冬基調にはあるものの、三月に入ってからの寒の戻りもあって、このところの融雪の進み具合は、異常な昇温に見舞われた二月に比べると若干緩やかかもとの観測の下、旧白河高原スキー場からの往復に出掛けてみました。
スタート地点では晴天でしたが、赤面山付近からは次第にガスが濃くなり、主脈稜線上の清水平ではかなり風も強まり、三本槍までは届きませんでした。復路では、登り以上に藪の歓待を受けましたが、現実逃避気味に滑り込んだ赤面山南斜面では暫し快適な滑走を楽しむことができました。
以下に、当日の概要をご報告します。』
登山口へのアプローチとなる那須甲子道路に雪はなく、漸く栃木・福島県境付近から陽の当たらない路肩に残雪が現れ始めた頃、旧白河高原スキー場跡に到着。駐車場跡地には雪がなくスキーを担ぐが、旧ゲレンデ下部からはシールで登高できた。閉鎖後20年程が経過している模様で、かつてのゲレンデも藪に戻りつつある様子。地形図に掲載されている作業道敷は藪も薄く、上部まで続いており、有難く利用させていただく。2本目のリフト降り場の先に“赤面山登山口”の標識があり、ここからは地形図にも登山道が表示されていたが、積雪のため道型が不明瞭で見失いがちとなり、かなりの藪漕ぎを強いられる。
赤面山に達する頃より、ガスが濃くなり視界が遮られる。稜線上は風の通り道のためか、雪付きが悪く一部シートラで夏道を辿る。スキーの脱着や、藪の回避などで結構時間を要す。前岳を通過後は、山腹を巻き気味に南に折れる夏道と分かれ、尾根を真西に直登する。強風で段差の付いた斜面を登り、清水平の北縁に到る。ガスの切れ間には、三本槍岳も望まれたが、主脈稜線上は一段と風もまったため、シールを外して下山する。
藪の薄い箇所を繋ぎながら、前岳を越え赤面山との鞍部に滑り込む。シールを付けて、赤面山の南側の藪斜面をトラバース気味に東進すると、略真南に無木立の斜面が続いており、やや藪疲れしていたこともあって、一本滑ることとする。雪質も適度なザラメ状で、至極快適な滑走が楽しめた。
再び藪斜面を巻き気味に登高するが、寡雪のため沢状の地形が埋まり切れず、なかなかの苦行となる。稜線に登り返してからも藪スキーとなるが、途中から切り開かれた夏道を忠実に辿ったスノーシューの跡をトレースさせていただき、旧ゲレンデトップへと導かれた。登路と分かれて藪の薄そうな所を滑るうち、北東側に逸れた進路を戻すのにまたひと苦労。幾つもの沢状の横断に時間を要しつつも、一部スキーを担ぐ部分もあったがゲレンデ下部まで滑ることができた。
『那須連峰でのスキーは初めてでしたが、もう少し雪があれば様々なルートがとれる可能性を感じた山行となりました。風と視界不良のため三本槍岳には到達できませんでしたが、山頂からの北面を鏡ヶ沼の辺りまで一度滑ってみたいと思います。』
気象庁HPより
東北北部から北海道に掛けては等圧線が混んでいる。
那須でも主稜線は風が強かった。
衛星画像:高知大学HPより
2024年3月30日、9時
東北北部、太平洋側に掛けて、山脈に平行に波状の雲列が見られる。この様な雲が見られる条件の一つが山頂付近で10m/s以上の風速があること、とされる(気象衛星センターHPより)
2024年
3月
12日
火
山域:南会津 窓明山
日程:2月23日(金),24(土) ※曇
メンバー:I松(L,記),A部m(SL),O西s,O西v,Y氏
行程:・2/23(金) R352旧小豆温泉スノーシェッド北側 0730発~0940標高:1,006m~1040巽沢山~1310家向山西~1500着BC(標高:1,590m)
・24(土) BC 0720発~0920窓明山~1030BC1130~1240コル(標高:1,410m)~1340家向山西~1510巽沢山~1630着 旧小豆温泉SS北
『ここ何年かお邪魔している南会津。今回は旧小豆温泉保太橋沢登山口から坪入山ピストンを計画。当初山中一泊の予定でしたが、三連休の天候ははっきりしないものの、大崩れはなさそうなため、窓明ピーク手前の緩傾斜地にBCを設置して、中日の条件に恵まれれば、窓明山北北東尾根を上部二俣(標高:1,350m)に滑り込んだ後、坪入山を経由してBCに戻り、最終日に家向山北面を一本滑って下山する山中定着二泊の予定で入山しました。
結果的に二日目の条件が悪く、窓明山往復となったため、今回も窓明以北の山並みは持ち越しとなりました。
両日の概要につき、以下ご報告致します。』
国道からの巽沢山に至る尾根の下部はなかなかの急登。寡雪で藪が埋まらずルート採りに難儀する。夏道の細尾根に乗ると傾斜もあって雪付きも悪く、暫くスキーを担ぐ。やや傾斜の緩んだ標高:1,006m付近で再度スキーを履く。曇天で小雪も舞い、気温も低め。
巽沢山手前からは、尾根幅も拡がり尾根状の斜面を家向山西側迄登る。ここで進路を西に変え、窓明山とのコル迄一旦下降する。シールのままヒールをロックして滑るが、前週のこの時期としては異常な昇温で緩んだ雪面が、このところの冷え込みで凍結した上に新雪が薄く乗った状態で、なかなかに手強い印象。
コルから窓明山に向けて再び登高。ペースが上がらず、少し風も出始めたため、想定地点より手前の標高;1,590m付近の緩傾斜地にテント設営(二張)。稜線上は風の影響もあり雪面は堅く、整地作業にスノーソーが活躍。エスパース組の夕餉は、Y氏さん監修の“野菜たっぷり鍋”。手の込んだ副菜類やワインのご相伴にもあずかり、極上の晩餐となった。
夜半に吹いた風も収まり、泊り道具をデポして、翌日はクトーを装着して(持参者)坪入山を目指す。当初想定していたテン場までの雪面は堅く、方向転換時にバランスを崩して転倒するなどヒヤリとした場面もあり、歩行用アイゼンも登場。
三連休ということもあって、窓明山頂では三岩方面からのスキー縦走のパーティーでなかなかの賑わい。幾つかのグループは、丸山岳まで足を延ばす計画だったが、ガリガリ斜面に加え視界も良くないため、ここから下山されるとのこと。一応北側の偵察を試みるが、坪入山方面も、条件次第で滑走を目論んでいた北北東尾根もガスの中で視認できなかったため、相談の結果、こちらも同様に下山することとした。
シールを外し、今朝の登りで苦労した急斜面を慎重に降り、昨晩お世話になったBCを撤収後、一日早く下山。BC付近の小ピークから、北東方向に派生している枝尾根を、なかなか良い斜面だったこともあって?誤って滑走してしまい、登り返すことに。正規のルートに戻る途中、間を隔てる沢状のトラバースも頭をよぎるが、アプローチの段階で足元が崩れるなど不安定な状況のため、シールを付けて登り返す。
昨日は稜線伝いに辿った家向山西側への登り返しは、上部を上手くトラバースする先行トレースに導かれ、幾分ショートカット。標高:1,200m付近でスキーを担ぎ、登山口に帰着。駐車スペースでは、三岩岳から一足早く下山されたS藤mさんの出迎えをいただいた。
『窓明の湯で汗を流した後、飲物等を購入し反省会場へ移動。
二つのテントの食糧計画が混然一体化した合作メニューは、なかなかのクオリティー。
反省会では、今回も窓明以北には、足を踏み入れられなかったものの、主脈稜線には何とか到達することができた他、次回以降に繋がる知見も得られたことに乾杯。
参加の皆様、お疲れ様でした。』
2024年
2月
28日
水
山域 1日目 浅間山
2日目 根子岳
日時 2024年2月10日、2月11日
メンバー L M森、プランナーH間、A部、I松、記録 Y本、A.P(1日目のみ参加)
H間さんプランニングによる山行だが、当初妙高、火打方面にて計画も天候不良にて、その代替え案の実行。これがかなりのあたり山行。
1日目、
浅間山峰の茶屋から数キロの国道146線沿いの北軽井沢観光案内所付近に車を一台デポ。峰の茶屋に戻り8時30分山行開始。
遠景からの浅間山は、べったりと真白な雪がつき、それが青空に映え、期待も高まってくる。
稜線に沿って高度を上げるに従い、強風と低温に悩まされる。頂上まで、あと高度差50Mで終了。それより上部は、ところどころ岩が露出しており、アイスバーンが予想された。
大斜面は青空と相まって各々、最高のシュプールが描けた。ただ、積雪量が少ないため、
雪の多い、谷筋を選んで滑っても、所々で、岩の地雷にスキーを削られ、心中、悲鳴をあげていたため、100%の爽快感に酔うことは出来なかった。
大斜面が終了すると、斜度の落ちた、樹林帯をいく。トレースもあったが、所々
GPSでリーダーがルートファインディング。
鬼押ハイウェイの六里ケ原休憩所附近に出たが、そこからは谷沿いに藪を行くより、すぐ横の林道をチョイス。
快適にデポ車に到達できた。A.Pはこの日のみ参加だったがナイスフォトを残してくれた。
2日目
前夜車中泊にて休養十分。菅平ゴルフクラブ場近くの根子岳夏山登山駐車場から、朝8時ごろよりスタート。夏道に沿っていたためか、トレースもあり、目印も豊富にあったため、ルートファインディングは容易。
天気は曇りだったが、樹氷の中、幽玄な雰囲気に癒されつつ、歩みを進めた。所々新雪も残されており、期待とともに踏みしめていった。ピークには2時間程度で難なく到達。
根子岳頂上から、濃い樹林を避け、西側に回り込んだ。少し下った小ピーク(小根子岳)から北方に1900mまで、滑った、樹林はやや蜜だが、パウダーを楽しめた。
登りかえし、今度は元ルートではなく、北西方向に高度1800mの急斜面手前まで滑り、その後、真横にトラバースして元のピストンルートに復位する作戦。M森さん主導のこの案が大成功。
今シーズン最高の斜面が味わえた。
スタートに合わせるかのように、天候改善し、大展望と青空が開けた。
粗の樹林と15cm程度のパウダーと緩斜面はみんな、歓喜のシュプールと奇声につつまれた。青空と雪と光の煌めきも最高のおかずに。
その後は、心地よい満足感に包まれながらの駐車場までのビクトリーラン。
気象庁HP
日本海に低気圧、浅間山周辺は晴れていたが、上部は風が強かった。
菅平アメダス
積雪 55cm
気温(最低、最高) -17.9℃、2.7℃
日本付近は弱い冬型、菅平では前夜数cmの降雪。
菅平アメダス
56cm、-14.1℃
-2.1℃
根子岳周辺は朝はガスに覆われていたが、昼過ぎから晴れてきた。
2024年
2月
27日
火
三連休の天気予報が今一つすぐれない中、午後から晴れが期待できる三岩岳へ。頂上へ1時過ぎに着いた時、予報通り雲は過ぎ去り風もやみ、先週の会津駒ケ岳を望むことができた。
月日:2月24日(土)曇りのち晴れ
メンバー:S藤
行程:三岩岳登山口→避難小屋→三岩岳→往路を戻る→登山口
登山口近くの路側帯に駐車。すでに数台が停まっていた。歩く速度と、午後からの晴れを想定して7時過ぎにスタート。出だしの硬い雪面と急斜面に時間を取られ、三角点まで小1時間も要す。その後も硬い雪面が続き、大部分をクトーを付けて進む。1308mのピークを超えた辺りから風が強くなり、気温も低下してきた。上部の1500m辺りは大変雪面が硬いため引き返してきたという単独行の人へ、「午後から晴れますよ」と話すと、再度頂上へ向かわれ最後までご一緒した。
13時過ぎに頂上着。天気予報取りに頂上の雲が取れるのと同時に風もピタット止まった。気温は-3℃。周囲の眺望を楽しんだ後、いざ滑降開始であるが、雪面はカチカチ&ガリガリ、板の振動が激しい。標高1500mから下の樹林帯は滑りやすかった。1308mのピークを巻くころから雪は重くなり始め、標高1000m位になると、日の当たる箇所は雪が溶け木の根や地面が見え始める。朝は真っ白だったのに。しばらくして板を脱ぎつぼ足で下りて下山した。
2024年
2月
19日
月
4月のような温かさの中、会津駒ケ岳へ行く。暖かさで悪雪かと思いきや予想以上に素晴らしかった。
月日:2月18日
メンバー:S藤、M本
コース:滝沢口→会津駒ケ岳→源六沢を滑る標高1800m付近→登山道(標高1930m)まで登り返し→滝沢口
次の三連休に備え、今週はお休みの予定であったが、あまりの好天に出かけることにした。ただ、この時期としては季節外れの(東京20℃超え)気温が気になる。
朝6時の出発予定が、いつもの通り遅れに遅れ7時に登山口発。5,6分歩いて林道と別れ、沢沿いを進み先行トレースに従う。再び林道に会したところから正面の沢筋に入り、しばらくしてから尾根に取り付き稜線を進む。標高1350mの所で登山道と合流し、以後、登山道の尾根道の樹林帯を気持ちよく進む。だが、緑が多い景色が気温と相まって季節外れの春らしさというか、雪の少なさを如実に物語っている。
しばらくすると、燧ケ岳が視界に入り、さらに平ケ岳が顔を出す。会津駒ケ岳も近いづいてきた。なだらかな斜面を登り切り頂上へ11時過ぎに到着。素晴らしい眺望を楽しむ。
滑降準備が整い、源六郎沢を滑る。スキー操作に問題ない柔らかさでシュプールを刻みながら山スキーの醍醐味を味わう。写真撮影をしながら標高1810mくらいまで滑り込み満足感に浸る。シールを付けて登山道(標高1930m)までトラバース気味に登り返す。その後はやや重ではあるが気持ちよいツリーランで登山道の尾根を下った。標高1550m付近で先行トレースにつられて尾根を外れたがブッシュ多く、ここは尾根道を行くべきであった。標高1200m付近で朝のルートに戻り、滝沢登山口まで滑り山行を終了した。
2024年
2月
14日
水
【期間】2024/2/10(土)~11日(日)
【山域】 頚城 天狗原山
【メンバー】 S藤(L)、M本、A井(記)
【内容】
折角の三連休だが天気予報はいま一つ。天気図と予報を睨みつつ、ここなら日曜ワンチャンスありそうか?ということで小谷温泉から天狗原山往復に決定。
当初は土曜に大渚山も、という勤勉な計画だったが、例会のT田さん情報だとコンディションはいまいちとのこと。金曜夜発の寝不足でガリガリ斜面は食指が動かず、土曜前乗りで天狗原山一本に絞った。
当日の天気は概ね予想通り。日の出とともに前夜からの雪が収まり始め、徐々に気持ちも上がる。雨飾荘の裏から林道に入り、セオリー通りに標高1060m当たりからとりつくつもりだったが雪が少ない。夏道の手前1150m当たりまで進んでようやく良さげな斜面になり、尾根に向かって登高開始。
少々ヤブっぽいが雪はまだ軽い。真っ白な斜面にトレースを引きながら登るのは純粋に楽しい。途中から雪雲も去って見込通りに晴れ間もでて尚良し。。。だったが、足元の雪は日照で急に重くなりラッセルもスピードダウン。尾根に上がって1741mピーク手前まで来たところで終了とした。
下りは行きのトレースを目印にブナの林間の良さそうなところをつなぎつつ一気に林道まで。雪質は重めだが昨年の同ルートのヤブ漕ぎ下山に比べると天国。次はピークまで、と気持ちを新たに小谷温泉まで下山。
7:00雨飾荘-8:30取付き―11:30尾根合流-12:30 1741mピーク―13:30尾根を戻って1600m当たりから滑降開始-14:30取付き―15:00雨飾荘(計8時間)
2024年
2月
05日
月
【期間】 2024/2/3(土)、4日(日)
【山域】 南八ヶ岳及び日向沢周辺
【メンバー】 T内(L)、N野、Y本、A井(記)
【内容】
先月に続いてのアイスクライミング。今回は少し趣向を変えて、少し長めのルートを一本と日向山周辺で美味しそうなところをつまみ食い、という組み合わせで計画した。
初日のルートは阿弥陀岳広河原沢から3ルンゼ。ラッセルは殆どなく各滝とも結氷状態は良好。上部の3段大滝は1段上がってからアンザイレン。2段目をY本、3段目をA井がリードで上がる。
そこから南陵P3基部までの雪交じりの草付きが結構な修行。大滝の順番待ちもあり、当初予定の阿弥陀岳は割愛して南陵から下山。
快晴の八ヶ岳ブルーの下みっちり11時間行動。夜はおでんで大宴会。絶品の牛すじをいただきつつ山の話しでお酒が進む。充実の一日となった。
二日目は少し遅めのスタート。まずは様子見で日向沢へ向かったが、氷の発達はいまいち。行きにパスした林道のゲートから5分の小滝(夕暮の滝?)まで戻って試してみると、薄いながらも何とか登れる。小さな滝だがなかなか楽しい。N、Y、Aの重量級砕氷船団のアタックに耐えきってくれた。3時頃に切り上げて、渋滞前に中央道で帰途へ。
2024年
2月
04日
日
【山域・期間】 2024/1/13(土) 甲府 兜岩
1/14(日) 八ヶ岳 南沢 小滝
【 メンバ- 】 L T内、A井、H間、M森、I松、M本、T内J、Y本(記録)
【 内容 】
1泊2日でアイスクライミングを楽しみ、赤岳鉱泉べースでジョウゴ沢や大
同心などのルートへもいく予定だったが、1日目は天候悪化のため、甲府の兜
岩でのクライミングとなった。
1/13(土)
朝10時ごろ兜岩の登山道の駐車場に集合。トイレ付きの10台ぐらいの駐
車場があった。晴天の中、ルート取り付きまで1時間弱。T内さんのガイド、指
導の下、スラブのグレードが優し目のルートにトップロープをはり、それぞれ
練習。
一番右は10aと10Cのルートで、こちらはT内さんがリードされたが、一部
ホールドが細かく、指の皮が向けたらしく、私もトライしたとき皮がむけてし
まった。指は細かいながら、まずまずのホールドがあるのだが、フットはスラ
ブのそれで、それにきちんと乗り込み、それなりのムーブを要求されるので、
楽しかった。
真ん中は、私がリードしたが一ヶ月ぐらい、ジムトレしてなかったので、安
全第一で、トップロープをかけたが、スラブルートだけあって、ガバの連続と
いうわけではなかった。一番左は、グレードは8で一番やさしかった。
久しぶりのメンバーが多く、すぐにパンプするため、テンションしながら悪
戦苦闘の模様。私も含め80キロ台の重量級が3人もいて、その逆境にめげず頑
張っていた。
他のパーティーは多くはなく、アプローチや足場も悪くないので、初級か
ら、中級者の練習には最適と思った。昼過ぎぐらいから、甲府盆地も天気予報
どおり、寒々とした曇り空となり、下山。
1/14(日)
朝6時30分に美濃戸口へ到着。南沢小滝には1時間半ぐらいで到着。途中
アイス装備の人たちを多数見かけたので、混雑していると思いきや他パーティ
ーが1チームいるもののまだ、トップロープは張られておらず。A井さんが左
から回り込んで、センターにトップロープを設置。もう一本ぐらい張りたかっ
たが、しばらくすると他パーティーもロープを張りめぐらし、3本ぐらいで満
員御礼となり、断念。
各自、3本から、4本ぐらい登り込んだ。充実したいい練習になった。M森さん
は30年ぶりのアイスだったようで、道具の進化に感嘆していた。
T内さんに指導を仰いだり、他のガイドが顧客に指導していることに聞き耳を
立てていると非常に参考になり、アハ体験の連続だった。どうレストするか、
いかに力を抜くか、バイルの振り方、体を離してきちんと足元を見て、フット
をいい位置に置くことの重要性、上肢を伸して交互にレストすること、対角の
手足がきちんと効いてれば、次の一手はレストしながら、思い切って出せるな
どなど、体感して学べた収穫は大きかった。
またアイススクリューも新規で5本購入していたので、リードを想定した状
態で、スクリューの設置も練習。
楽しくもあり、充実したトレーニングもできた二日間でした。
気象庁HP
冬型、夕方は甲府の郊外でも雪が舞っていた。
本州付近は高気圧に覆われ好天。
2024年
1月
04日
木
【日時】2023年12月23日(金)、24(土)
【山域】土合
【メンバー】H間、A部M、I松、S藤、M森
【内容】
例年、12月に天神平で山スキーシーズン入りの雪訓を行ってきた。ところが
今年1月から、スキーを持った登山者は1日券(7500円)必要となり、雪も少ないようなので、守門岳山麓の大原スキー場跡地に変更した。(12/16時点で水上、守門アメダス積雪は共に0)ところが、今度はXマス前に10年に一度?との寒波で大雪の恐れが出てきて、駐車スペースの安全性を考慮して土合、ビジターセンター上の林道付近での訓練に急遽変更した。結果として12/23の積雪(アメダス)は水上27cm、守門90cm、ビジターセンター付近は50cm程度であった。
徒歩、スキー各自それぞれで、ビジターセンター上まで林道を登る。シールで歩けるが、斜面を滑れる程の雪はない。ビーコンの動作や雪崩が発生した時の初期対応(雪崩の消失点、発生時刻の確認、監視人を立てて捜索に入るなど)の確認、ツエルト搬送の基本確認(練習用のツエルトではなかったので、実際に人を乗せて持ち上げることはせず)、スコップの柄を埋めた支点構築、スタンディングアックスビレイの練習などを行う。他山岳会の団体30名ほどが来ていた。
訓練終了後、3名はスキーでマチガ沢出合まで往復。帰路もほとんど滑らなかったが、新調した靴やズボンの調子の確認などは出来た。
夕飯は鍋で忘年会、雪が少なく、2日目訓練するほどではないので、翌朝下山とした。帰路、RV park plus 沼田健康ランド へ寄る。ここは24時間営業、5時から22時までは600円、サウナに距離は短いが本格的なプールまである(冷たすぎない適度な水温、裸のクロールで泳ぎ納め。)、食事も安くて美味しく、大変結構な温泉でした。
気象庁HP
12/21~23まで冬型が強く、輪島は観測史上最多積雪48時間で60cm
2023年
11月
19日
日
【日時】2023年11月3日(金)
【山域】恵那山(広河原登山口から往復
【メンバー】M森
【内容】
7:50 駐車場発
8:24 本谷川
10:33 山頂(避難小屋)
11:10 山頂(三角点)発
13:12 駐車場着
まだ登っていない百名山の一つへ。園原インターは飯田方面から行くと降りれないので、要注意。前日はそれにきがつかず、中津川ICまで行ってしまった。
広河原広河原登山口への車道は上部は狭く、すれ違いに難儀しそう。駐車スペースは広く、50台ほど停められ様だ。仮設トイレあり。帰路用にMTBを茂みの中に置いて、送迎車は帰ってもらう。登山道入り口までの林道は歩いたが、自転車でも十分走れそうな路面。
川を渡ってしばらくは急だが、歩き易い道。尾根に上がると、傾斜は緩くなり、ペースが上がる。所々、南アルプスの眺めが広がる。山頂は避難小屋のある奥のピークが2191mの最高地点の様だが、2190mの三角点に、恵那山2191mの標識がある。山頂には多くの登山者。小屋の先まで往復してから下山。
帰路、林道沿いの紅葉が逆光で美しかった。駐車場から昼神温泉まで、MTBで30分ほどの下りだった。
気象庁HPより
南高、北低型
全国的に気温高く
新潟26度、名古屋25.7度、東京24.3度
恵那山もシャツの袖をまくるほどの暖かさだった。