山域:甲斐国 兜岩、甲府幕岩
日程:10月19日(土)、20(日)
※天候:10/19 曇、20 曇後晴
メンバー:T内(T)、T内(J)、N野、
A部(M)、A井、I松(記)
内容:・10/19兜岩(中段の岩壁)各ルート
(5.9:1本,10a:3本,10c:1本)
・10/20甲府幕岩(森の散歩道)各ルート
(10a(HIVE),10a,10a(森の唄),10d(ピッコロ):各1本)
『例年、秋の深まりとともに好天が期待できる筈のこの時節。温暖化の影響か秋雨前線未だ健在で、曇や傘マークの日が多く梅雨時のような空模様が続きます。そのため当初予定していた小川山でのキャンプは断念し、初日は何とか天気の持ちそうな兜岩での稽古となりました。翌日は天候の回復も報じられていたことから小川山に向いましたが、廻り目平エリアに入ると空模様が一変し、雨も降り始めたことからゲート前でUターン。急遽甲府幕岩へと場所を移しての稽古と相成りました。
両日の概要について、以下にご報告致します。』
眼下に甲府盆地を一望できる兜山中腹に位置する兜岩。南側に開けた岩場が重層的に連なる構造で日当り良好なため、冬場も多くのクライマーで賑う模様。加えて、都内からも比較的短時間で来られるロケーションとも相俟って、当日もなかなかの盛況振り。
“クライミングは登り込むことがポイント”ということで、下の岩場から一段上がった辺りで、比較的登り易すそうなルートに何本かトップロープを掛けていただくが、何れも手強く門前払い状態が続く。ソールに穴があいたため靴を購入し今回初めて使用してみたが、“ひょっとして登れるようになっているかも”との淡い期待もあっけなく潰え、厳しい現実と向き合うことに・・・。
2ヵ月半振りに再会した、社会勉強のため特別参加のパピー“Iトちゃん”から励ましのハグの歓待を受ける。コロコロとしていた身体つきもすっかり逞しくなっていたが、人を思いやる心の成長をも感じられ、束の間の癒やしとともに困難な現実に立ち向かう勇気をチャージさせていただいた。
途中俄雨に降られたが、短時間で上がり、夕刻まで稽古に励むことができた。
夜はT内さん宅に泊めていただき、極上キーマカレー、絶品もやしのナムルやカボチャサラダなどを美味しくいただいた。ワインもヨーロッパ、南米と多国籍。今宵のテーマは、講習の成果を今後何に繋げていくかという、各人の“出口戦略”?について。目標を定めて研鑽を積むといった極めて山岳会的な切り口で、夫々が永年温めてきたクラシックルートの登攀・遡行など、とても興味深い内容。
夜半はかなりまとまった降雨。朝方は雨も上がり、急速な回復も報じられていたことから小川山へ向う。が、そこは天気の読めない小川山。周囲の晴天をよそに、スポットでそこだけが雨雲に覆われているかのような状態。転進先の甲府幕岩も、小川山から変更してきたグループも多かった様子。
甲府幕岩は5月に訪れて以来二度目の見参となったが、前回同様、手も足も出ない状態。明け方の雨を境に空気が入れ替わり、やや気温も下がる中、密度濃く稽古を積むことができた。
『小さなスタンスに上手く立ち込み、如何に腕に頼らずに登ることができるか。頭の中では理解できるようになりつつありますが、なかなかに難しい世界です・・・。先ずは繰り返し実践していきたいと思います。T内さんはじめ皆様、今回もご指導有難うございました。』