山域:奥秩父 廻り目平周辺の岩場
日程:8月3日(土)、4日(日)
※天候 8/3:快晴、8/4:晴後雨
メンバー:T内、N野、A井、I出、I松
(記) ※8/4:Y本、同友人(会員外)
内容:・8/3:ガマスラブ(5.8_2本),マガ
スラブ(5.8_3本,10c_1本“高い窓”)
・8/4:マラ岩(5.8_1本),姉岩(5.8_1
本,10b_1本“卒業試験”,10b_1本
“牛脂ライス”)
『シリーズ-2024岩登り講習会- 三回目の開催場所は、クライミングの聖地とも称される”小川山“。今回初めて訪れましたが、このエリアのみを紹介するガイドブックが数冊にも及ぶなど、多くのルートが集積する国内屈指の岩場であると同時に、キャンプ場の素晴らしいロケーションとも相俟って、人気の高さが頷けました。
T内さん、N野さんに前乗りして確保いただいた西股沢沿いの奥まった白樺林のテントサイトには、テーブル・チェアーの類いもセットされるなど豪華キャンプ仕様に感動です。標高1,500mの空気は夏でも冷涼で、青空に周囲の岩山が映える景観を愛でながら柔らかな木漏れ日の下、優雅にコーヒーをいただいた後“聖地”へと足を踏み入れました。
以下に二日間の概要をご報告します。』
多くの岩場を擁する小川山も、入門者に登れるルートは極々限られるとのことで、先ずは定番の“ガマスラブ”の門をたたく。左手の比較的傾斜が緩いサイドにロープを掛けていただくが、凹凸の少ない平滑な面に置いた足がズルッと滑りそうで、かなり腰の引けた状態。これまでも再三アドバイスいただいた、足の置き場を充分見極めた後に正確に足を置き、滑らないと念じた上で,しっかりと体重を掛けて乗り込んでいくことの重要性について、頭では理解しているつもりでもなかなか実践が伴わない現実を改めて認識した・・・。
続いて、左側の斜面を登った“マガスラブ”に移動。こちらは先程より傾斜があり、手掛かり・足掛かりともに乏しく、とても難しく感じられた。僅かな凹凸や岩の色が変わっている部分も良いスタンスとなる場合があるとのこと。(眼力も必要、なかなか深い・・・。)
テントサイトに戻り、飲みながら宴の準備。程なくY本さんとご友人も合流され、改めて乾杯。メニューは各人持ち寄りの品々に加え、A井料理長監修のダッチオーブンによる本格煮込み料理に一同舌鼓。今宵もクライミングの反省や当世風新ネタも交えて大いに盛り上がる。内容は例によって多岐に亘り良く覚えていないが、今回のキーワード的には“足捌き”と“軽量化”辺りが議論の中心だったように記憶している。連日の熱帯夜で寝不足気味だったが、高原の夜は涼しく快適な睡眠をとることができた。
翌日は昼頃からの降雨も報じられていたため、I出さんプロデュースによる高原風オープンサンドと淹れたてのコーヒーをいただいた後、テント等を撤収。西股沢対岸の“マラ岩”を目指す。非常に高度感のあるルートで、トップロープを掛けていただき何とか辿り着いた終了点から恐るおそる身を乗り出すと、眼下に廻り目平を一望することができた。
その後は上部の“姉岩”に移動する。“卒業試験”と命名されたルートはとても難しく、卒業どころか進級もままならない厳しい状況・・・。
空模様も怪しくなってきたため、昼過ぎに終了とする。キャンプ場に戻った頃には
激しい雨となった。
『初めて訪れた小川山は、ベースとなるキャンプ場も素晴らしい環境で、猛暑の関東地方では考えられない快適な二日間を過ごすことができました。一方、入門編と呼ばれるルートもとても難しく、全く歯が立ちませんでした。修行を積んで、何時かまた再訪してみたいと感じました。
両日のご指導に加え、前日よりテントサイトの確保等をいただきましたT内さん、N野さん、有難うございました。』