山域:山梨県 太刀岡山、甲州幕岩
日程:5月18日(土)、19日(日)
※天候:5/18 快晴、19 曇(時々小雨)
メンバー:T内T、N野、A井、M森、A元、
O西V、I松(記)
※5/18:T内J、H間 5/19:Y本
内容:・5/18太刀岡山(下部の岩壁) 各ルート
(5.8, 5.9+, 10a, 10a/b,10d)、懸垂下降
・5/19甲州幕岩(森の散歩道)各ルート
(5.9, 10a(HIVE 25mの長いルート),
10c,11a/b)
『昨年夏に小川山で計画いただきながら、天候不順等もあって、残念ながら実現には到らなかった岩登り講習会。年を跨いで、T内さんご夫妻、N野さんのご尽力により、5月中旬の週末に甲府周辺の岩場で開催される運びとなりました。また、講習会の開催形態も、単発ではなく予め複数回の開催を組み込むことで、会員の技術向上に資する構成とする等のご配慮をいただき、有難い限りです。
一方、こちらは登攀技術も拙く、高所・垂直系も苦手なため、道場への入門資格を有するか?怪しさ満載の状況でしたが、両日の概要等につき以下に報告させていただきます。』
当日朝、適宜都内他各所で落ち合った後、集合場所へ向かう。程近い太刀岡山駐車場からは、顕著な岩壁を擁する本日の稽古の舞台となる太刀岡山の威容が望まれた。太刀岡山は、名称や佇まいは強面風だが、山梨百名山にも選ばれ、ハイキングコースも整備されるなど、地元の方々からも親しまれている様子。
アプローチにも恵まれ、よく手入れされた下部岩壁を略貸し切り状態で使わせていただく。ただ、登れそうなルートは極めて限られ、比較的登り易そうなところにトップロープを掛けていただくが、コース外の立ち木や隣接ルートのホールド・スタンス等を総動員してもなかなか高度は稼げない。高弟各位の登り方を参考にさせていただくが、足指の置き方がとても難しく感じられた。
初日の講習の締め括りは、T内さんが整備された岩場での懸垂下降。実際の場面を想定した臨場感溢れる設定の下で、各人手順を確認の上で下降を行う。下降器を紛失した場合等に活用可能な、カラビナ2枚を使用した代替措置についても解説いただいた。
日帰り温泉で汗を流し、T内さんのお宅に泊めていただく。深い味わいのタイカレーや、絶品ヤムウンセンに舌鼓。美酒・美食の数々と同様に話材も豊富で、クライミングの反省会から、料理・医療・先端科学技術、果ては人生哲学と多岐に亘る。本題の部分では、“岩は足で登る”、“足を決めてから手を伸ばす”など、どうも足の運びがポイントであるらしいことが、少しずつ理解できてきた。
翌朝は、飲み過ぎの身体に優しい二種類の雑炊を美味しくいただき、二日目の舞台となる甲州幕岩へ向かう。こちらの岩場も駐車スペースからのアプローチは至便で、小雨のパラつく中、多くのクライマーで賑わいを見せていた。入り口から奥に向かって、延々と岩場が連なっている模様。
前日同様、比較的登り易そうなルートにロープを掛けていただくが、手掛かり足掛かりともに乏しく門前払い状態・・・。
心配された天候も大きく崩れることなく、二日間の講習会を終えることができた。
『クライミングの難しさを実感することができた二日間となりました。両日にわたりご指導いただきましたT内さん、N野さん、有り難うございました。技術が伴わず恐縮ですが、次回も宜しくお願い致します。』