【期間】 2024/5/3(金)~5/5日(日)
【山域】 北アルプス 槍ヶ岳周辺
【メンバー】 Y本、A井(記)
たまにはアルペンムード漂う広い斜面を爽快に滑りたい。GW後半組のY本さんに話しをしたらなかなか乗り気。2泊3日で時間は潤沢、天気予報も三日間快晴。チャンス到来、ということで、飛騨沢から槍ヶ岳山荘ベースに周辺で遊んで横尾本谷から上高地へ下山、という贅沢山行を実施した。
初日は新穂高温泉から飛騨沢を詰めて槍ヶ岳山荘まで。槍平小屋までは夏道通り。小屋脇でスキーに履き替えシール登高。2400mくらいまで雪がグズグズで捗らないが、そこから上は締まって快適。久々のテント2泊。荷は重いが急ぐ理由もない。ゆっくり上がって槍ヶ岳山荘に17時着。トマトをつまみながら茄子入りカレーでビール。星がきれいでほぼ無風。とても良い。
二日目はまず槍の穂先をピストン、次いでお楽しみの千丈沢滑降へ。十数年振りの穂先は混雑もなく、しばし景色を楽しんでから山荘のテラスでコーヒータイム。ふと気が付くと三俣方面に向かったはずのK本君パーティーを発見。渋滞で新穂高までたどり着けず計画変更とのこと。快晴の槍のふもとで山の仲間と思わぬ会遇。渋滞はお気の毒だが、これもまた楽しい。
千丈沢は2400m近傍まで滑降。西鎌と北鎌の間を硫黄尾根に向かって滑る、というロケーションがいい。軽いザラメで雪質も上々。頑張れば2200mくらいまで滑れそうだったが、無理せず極上の部分だけいただいて西鎌尾根からテントに帰営。
最終日は横尾本谷。無風快晴のスキー日和。荷物も少し軽くなり、予定通り大喰東面のカールを天狗原に向けて滑降。千丈沢に劣らずとても良い斜面。右岸の岩稜末端部にトラバース気味に滑り込み、ツボ足で50mほど上がった台地で再度スキーを装着。横尾尾根のコルまで快適にシールで移動。
コルに立つと、正面に屏風岩から穂高方面、振り返ると大喰に槍。しばし景色を楽しんでから本谷右俣へドロップ。出だしは少し急だがすぐ緩み、後は屏風岩に向かってカールに吸い込まれていく。2200mあたりで沢芯に小滝が顔を出しており、左岸を大きめに巻いて通過。そこから先は徐々にデブリで埋まりだし、涸沢との二股を少し超えた1800mあたりでスキー終了。50mほど右岸を登って涸沢への登山道に合流、本谷橋でアプローチシューズに履き替え、横尾で軽く祝杯のあと、上高地へ一気に下山。バスに乗り平湯乗り換えで17時過ぎに新穂高温泉へ帰着。
コースタイム
1日目: 新穂高温泉発5:45-槍平小屋10:30-槍ヶ岳山荘17:00
2日目: 山荘7:45-槍ヶ岳8:30-山荘9:15、山荘10:00-千丈乗越11:30-山荘15:30
3日目: 山荘8:00-大喰岳8:20-横尾尾根コル10:00-本谷橋12:15-上高地BT15:30