2023/7/16,17 ヘイズル沢

期日:7/16(),17() ※両日とも晴天

山域:利根川水系楢俣川ヘイズル沢

メンバー:H(L),A(M),Y,I()

行程:【7/16()】奈良俣ダム楢俣林道ゲート0530発~0800ヘイズル沢出合~1130ヨケド沢出合~1500二股~1530BP(H:1,240m)

7/17()BP 0630発~1130 H:1,800m付近~1330小至仏山南登山道~1430鳩待峠~1530 津奈木橋

 

『昨年、幾度となく計画しながら、週末の天候に恵まれず、思いの外遠かったヘイズル沢。

当地の梅雨明けは未だながら、好天予想が報じられた7月の三連休の後半に、仕切り直しを試みました。幸い二年越しの思いが通じ、念願叶って遡ることのできたヘイズル沢は、夏空に映える随所に配された綺麗なナメ滝やトロ、源頭部至仏西面の圧巻の花畑など、とても美しい渓でした。

両日の概要につき、以下にご報告します。』

楢俣川方面.へと続く林道ゲート脇には、前日からのものか既に多くの車が駐車しており、人気エリアの様子。先行者は沢登りか釣行かは定かではないが、ザックには各自釣り道具を忍ばせてきたものの、釣果についてはかなり厳しい状況・・・。

アプローチの林道は洗ノ沢を越えた辺りからダートとなり、前日までの降雨のためか路上にできた水溜りを避けながら進む。ヘイズル沢出合で装備を装着し入渓。少し進むと、昨日釣りの後泊りのグループが遅めの朝食中。情報を伺い、下部が良さそうとの観測の下、ヨケド沢出合までに都合二度、淡水資源探査を実施。最初のポイントで、Y本さんが良型をゲット。後続に期待がかかるが、残念ながら今回の釣果はこの一尾のみ。

二俣までが、ルートの核心部のようで、立派な釜を擁する直瀑が滑滝と交互に登場する。途中F:6mは左壁を、途中から空身でH間さんにロープを伸ばしていただく。F:15mは左岸から、もう一箇所は右岸から巻き、二俣に到る。

左俣を進み、上部二俣で右沢に入る。水量は15mの滝を懸ける左沢が上回る。暫く開けたゴーロ状が続き、標高1,240m辺りで、右岸に二箇所程ビバーク適地が現れる。ここから先は暫く連瀑帯が続く模様のため、ここを泊り場とし、タープを設営。

フラットに整地されていた他、前回利用者が集めた流木類も残されており、なかなかの好物件。H間シェフの具沢山豚汁定食に、Y本さんの値千金の岩魚の塩焼きが彩りを添える。高度を稼げなかったこともあり、夜間もあまり気温が下がらなかった。

翌朝は、おろしうどんを腹に収め、標高差1,000m弱の登りに勤しむ。ここからは第二の核心部。212mは下部のヌメリが強く、A部さんに左壁にロープを伸ばしていただく。徐々に傾斜も増し、鋼鉄製堰堤を3基越え、標高1,800m付近で左岸草原に登路を採る。至仏~小至仏西面の大斜面は一面のお花畑。

小至仏山南側の登山道に合流。来し方を振り返ると、昨日のスタート地点の奈良俣ダムが遠望できた。三連休ということもあり、登山道はなかなかの賑わい。稜線からは、尾瀬ヶ原も俯瞰でき、その先には燧ヶ岳も望まれた。

 

鳩待峠から、津奈木橋まで降り、Y本さんの奥様のご厚意で入山地点に送っていただいた。唯々感謝。

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