【期日】 6/4(土)
【山域 山名】 北アルプス 針ノ木岳
【メンバー】 M森(L),A部M男,I松(記)
【行程】 扇沢0620発~0750最終堰堤(H:1,700m)~0940マヤクボ沢出合~1100台地上~1220マヤクボのコル~1310針ノ木岳1350~1430最終堰堤~扇沢1540着
『6月第一週の週末、今シーズンの滑り納めとの位置付けで針ノ木岳を訪れました。
雪渓上も雪崩跡や土砂の堆積も程殆ど見られないなど、雪の状態も良好で、特に山頂からのびやかに拡がるマヤクボカールの滑降は快適の一語でした。
以下、当日の概要につきご報告します。』
昨年の山行の際、大沢小屋経由の夏道はスキーの先端が枝に引っ掛かり難儀したとのことで、右岸作業道から針ノ木雪渓を目指す。
蓮華大沢出合の手前の最終堰堤からは、雪も上部へと繋がっていることが確認できたため兼用靴に履き替え、シール登高に切り替える。雪渓上は、意外にデブリや落石も少なく白く綺麗な状態で、滑走の期待も膨らむ。高度を上げるにつれ、背後の爺ヶ岳も少しずつその均整のとれた容姿を現し、存在感を増してくる。
やがてマヤクボ沢出合に到り、右折して西側に進路をとる。進行方向が変わり、後方には徐々に根張り大きな蓮華岳が競り上がり、こちらもどっしりとした山容がとても印象的。なかなかの急登に、個人的にツボに宗旨替えして漸く辿り着いた台地末端からは、マヤクボカールの全景が見渡せた。カールの底を回り込めば、頂上直下より雪面が途切れることなく継続していることを確認する。
コルまで登り、雪のない稜線上を再び(三度)シートラで山頂へ。針ノ木山頂からは黒部湖を隔てての剱・立山連峰や、高瀬ダムの彼方に聳える槍ヶ岳などが圧巻。
暫し大パノラマを鑑賞の後、少し針ノ木峠側に降った地点に移動。カール末端まで続くスケールの大きな一枚バーンに、思い思いにシュプールを刻む。その後も出合までは、落石等による岩屑等もなく、快適な滑走が続く。やがて針ノ木雪渓に合流し、やや目立つようになった岩塊等を避けながら高度を下げる。
最終堰堤でアプローチシューズに履き替え、往路同様ザックの横に張り出した兼用靴を枝に引っ掛けながらの道行きとなるが、左岸の割と歩きやすい切り開きを利用して扇沢に帰着した。