【期日】 2/11(金),12(土)
【山域 山名】 吾妻連峰 谷地平
【メンバー】 M森,I松(記)
【行程】 2/11(金):高湯温泉0730発~1000賽の河原~1130硯石~1300五色沼コル~1340大倉深沢(H:1,780m)~1450同左岸尾根(H:1,760m)~1530谷地平(H:1,580m)~1730谷地平避難小屋(泊)
212(土):小屋0640発~0940五色沼コル~1040五色温泉ルート落口~1120硯石~1210旧スキー場分岐~1240旧高湯温泉スキーゲレンデトップ~高湯温泉1330着
『二月上旬の三連休、吾妻連峰東麓の高湯温泉を基点に、五色沼の西側に拡がる谷地平を訪れました。有雪期初見の大倉深沢左岸尾根は密な針葉樹林帯で難儀しましたが、この時期としては希有な穏やかな日和にも恵まれて、深雪と静寂の空間に浸ることができました。
大切に使われている谷地平避難小屋で快適な一夜を過ごさせていただき、翌日の五色沼北側鞍部から家形山避難小屋方面への滑走は、雪も良くツアーのハイライトとなりました。
以下、両日の概要を報告します。』
駐車場裏手より吾妻スカイライン除雪終了地点へとショートカットを試みるが、道路との段差等に阻まれ迷走気味。冬季閉鎖ゲート先の夏道に沿って、随所に付けられている慶応吾妻山荘のテープと家形山への古の指導標に導かれ高度を上げる。
スカイラインを横断し賽の河原?らしき所を通過すると、気付かぬままに旧スキー場からのルートと合流。表示のある井戸溝を通過すると、やや勾配を増す。
家形山避難小屋との分岐付近より傾斜の増した斜面を登ると、五色沼を見下ろすピークに到達。沼は一面雪原で、魔女の瞳は未だ深い眠りの中。翌日の家形避難小屋への分岐を過ぎ、微妙な傾斜のトラバースの後に西側コルに到る。
谷地平側に密生する大シラビソの原生林を前に、大倉深沢源頭の沢状地形の始まる地点まで暫し快適滑走を楽しむが、予想以上に幅が狭く、深さもありそうなため、再度シールを装着し左岸を巻き気味に登高。更に一本沢を横断して目当ての尾根に乗った地点から再度の滑走。密な植生に四苦八苦しつつも、徐々に狭い樹間にも慣れ深雪と戯れ(に埋ま)る。
やがて、傾斜も緩み三度のシール装着。湿原に入ると小沢の横断等に時間を要する。最後は大倉川支流の姥沢をブリッジで左岸に横断し、漸く谷地平避難小屋に到着。中二階の冬季出入り口より小屋に入る。若干雪が吹き込んでいるものの大切に利用されている様子で、管理の行き届いた小屋を有り難く使わせていただく。
翌日は往路をトレースし、1,796ピークまで登り上げ、高度を維持しつつ東進して五色沼西側鞍部に到る。一段降って五色温泉へのルートの落ち口に登り返す。
家形山避難小屋までは、快適パウダーを堪能しつつ高度を下げる。樹林の中の地味な避難小屋を見逃すが、夏道に復帰し所々僅かな登りも交えて硯石で往路に合流。
慶応山荘分岐付近よりは良くスキーも滑り、井戸溝を.横断。賽の河原手前より左手に進路を採るが、やや北に寄り過ぎたため東に軌道修正しつつ進むと、トレースや赤布も現れ旧スキー場トップへと導かれる。
クローズ後15年程度?経過したゲレンデは多少藪化が進んだものの程良い斜面が下部まで続き、やや重パウダーに自在にシュプールを刻む。最後はスカイラインのゲート最初のヘアピンカーブに乗り上げ、堰堤工事により除雪され薄く雪の残った路上をゲートに滑り込む。ゲートからは、往路迷走系だったこともあり、スキーを担いで道路を歩くが、結構長い道のりに・・・。