横尾谷右俣

横尾谷右俣

北アルプス横尾谷右俣(沢登り)

メンバー:塚本L、但田清七、但田敏恵(富山労山)

8/13沢渡ライダーハウス「ともしび」泊

8/14(晴)沢渡「ともしび」5:40ー上高地6:30ー横尾9:30

ー本谷出合11:00ー横尾谷右俣2,310m(テント泊)14:30

8/15(晴)天場6:45ー天狗のコル2,700m8:30//9:00

ー横尾14:00ー徳沢園15:00(テント泊)

8/16(晴)徳沢園6:00ー上高地バスターミナル7:50//8:40ー沢渡9:10

 

数年前に広瀬さんと同じ時期に行ったが水量が多く途中で断念し、偵察のみとなったルートです。

その翌年の5月、平野さん、阿部(幹)さん、広瀬さん、石松さん達とスキーで滑りました。

13日、墓参りの後、車で沢渡へ向かう。

 今宵の宿は、ライダーハウス「ともしび」大部屋素泊まり1,000円、個室素泊まり3,000円と格安宿だ。天然温泉もあり、個室の部屋も3人で8畳間と快適でした。もっとも、清潔とかおしゃれとは無縁の宿で、気さくな老夫婦が仕切っていました。

 14日、上高地から横尾を通り、涸沢ルートの本谷橋の先20分。涸沢出合いからガレ場を下降して横尾谷本流の河原に、沢装備して遡行を開始。

記録を見ると、登山靴でも行けるようなことが書いてあるが、この時期、水量も多くゴーゴーと音を立てて流れていてとても登山靴では無理。

始めは水流を避けゴーロ帯を行く。やがて沢を右岸、左岸と渡渉を繰り返しながら詰めて行くと横尾谷左俣との合流点、二俣に着いた。ここからは傾斜がきつくなり、重荷の身には辛い所だ。大きな滝も高度感も無いが少し緊張するところも幾つかあった。急登の沢を上り切ると一気に視界が広がりカールの底に。そこに単独行の登山者がいてびっくり。沢装備に腰バイル、山慣れした感じだ。話をすると、貧乏沢を下り、二俣から天上沢を登り天狗のコルから下りて来たと言う。なるだけ人の居ないところを繋いで歩いているという。変人さんだ。

変人さんと別れて20分ほど行くと水流が伏流水となり細くなってきた。GPS で確認すると2,310m。ここを今日の貸し切り天場とする。

辺りを見渡すと天場の跡が幾つか、流木を拾い集め山を眺めながらゆうげのひとときを楽しんだ。

天場からのロケーションは最高。後から調べると黄金平と言うらしい。

下界は猛暑が続いているが、ここは別世界。フリースを着込み焚火にあたる。

15日、朝焼けに赤く染まる南岳を見ながら朝食。今日は風が強うそうだ、雲の動きが早い。

あとで、下山中に会った槍ヶ岳からの登山者の話では上は強風で視界も無く登頂を諦めたそうだ。

 天場の先のモレーン帯にダケカンバ?の密生林が壁のように立ち塞がっている。

下から見て、左端が抜けられそうに見える。行ってみると踏み跡が繋がっていた。そこを抜けると横尾右俣のカールの全容が広がった。

微かな踏み跡は、あったり消えてたりと当てにならない。今日の核心、天狗のコルへの高度差200m35度を超える斜面の急登に掛かるが、草付きとザレ場の連続で気の抜けない登りとなった。稜線へは天狗のコルの登山道より大岩を1つ超えた横尾尾根側のコルに出た。

この登りで体力を使い果たし、炎天下の中、徳沢までの下りが長かった。

徳沢園ではテント泊者用の夕食を頼み、ベランダで生ビールにワインと祝杯を上げた。

横尾谷右俣は、ロケーション最高。沢もそれなりに楽しめ、積雪期、無雪期とも好ルートでした。

 

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