昼闇山(砂場から鉢山のコルまで)

 

【日時】2020/4/4()

【山域】砂場集落より鉢山のコル往復

【メンバー】M(L)I松、H間、A

【行程】

  7:30 砂場集落上、除雪終了点発 標高(以下同)490m

  9:50 前烏帽子岳のコル 980m

 14:00 鉢山、昼闇山のコル 1450m

 15:50 吉尾平、林道沢横断部 820m

 17:40 前烏帽子岳のコル

 19:50 除雪終了点

 報告】

 当初、一泊で昼闇谷を計画したが、天気予報から日帰りに変更、時間不足で鉢山のコルから引き返した。

 砂場集落上から舗装されているが狭い林道に入ると、間もなく烏帽子岳、阿弥陀岳の威容が近づく。標高500m手前に数台駐車出来るスペースがあり、直ぐ上に明治時代に築かれたという山腹水路の説明板が立っている。

 標高550m付近からシールで登る。途中から林道を離れ、仏岩(高さ30m程の、こけしの様な岩塔)の東側を通り、前烏帽子岳西面のやや急な斜面をトラバースしてコルへ上がる。

 この一帯、細かな沢が多く、地図上ではまっすぐ行けそうでも、実際は雪面との段差で深い溝となっていて横断できない個所が多い。雪がもっと多ければ、あまり目立たないのかもしれない。しかし、寡雪のこのシーズンでも4月上旬に標高500m付近からシールで登ることが出来るのだから、やはり豪雪地帯である。

 コルからは立木が少々邪魔ではあるが火打山、焼山、昼闇山、鉢山が一望出来る。初めて見た吉尾平は、「平」というより、立ち木が多く、細かな沢が入り込んだ緩斜面といった印象だた。

 ここから、鉢山のコルへは西尾野川源頭部の広大なカール状地形ともいえる吉尾平を横断する様な形なので、コース取りが所要時間に大きく影響しそうだ。今回は、コルから標高をなるべく落とさないようにと、烏帽子岳、阿彌陀山側の斜面をトラバースしたが、前述の様に深い溝状の沢や、上部急傾斜部からのデブリもあり、予想より時間を要した。コルからまっすぐ下りて、標高800m付近の林道部で沢を渡渉する(今回の帰路)方がトラバース少なく効率良いかもしれない。ただ、往路では靴を濡らしたく無ないので、別の靴などが必要になる。(今回はマリンシューズなどを用意したが、使わなかった)

 14時に鉢山と昼闇山間のコル着。昼闇山を越えてきたパーティーとすれ違う。帰路は上記800m付近まで滑る、日中の気温が高く、重めだったがまずまずの雪質。

 林道の沢横断部には橋は無く、河床のコンクリート?の上を渡る?様な構造に見える。積雪は3m近くあり、スコップで下降路を構築して川面へ下りる。コンクリート河床部は、水深10cm程度で、兼用靴のまま渡ったが、インナーは濡れてしまった。対岸はキックステップで上がることが出来た。前烏帽子岳のコルまでは200m弱の登りで楽勝と思ったのだが、ここでも細かな沢が食い込んでいて、コルへまっすぐ上がれない。西側から回り込んでコルに上がる様なルートを取った。

 コルに上がると、突然濃いガスに覆われる。うす暗くなってきて、林道に出るまでの下りはGPSの威力を実感する場となった。往路のトレースを探すにはヘッドライトに十分な照度も必要であった。メンバーは皆落ち着いており、雨も降る中、ほぼ往路どおりに下ることが出来た。

 

気象庁HPより

4/4 9時

本州は温暖前線と寒冷前線に挟まれた領域の南側。昼闇山一帯は朝は雲が多かったが、日中は青空が広がった。

4/4 18時

寒冷前線が通過、17時頃から稜線にガスが掛かり始め、18時前から雨が降り出した。しかし風は弱いままだった。糸魚川アメダスの気温は17時15℃、18時9.8℃と急下降した。

4/4 10時

可視画像

日本海北部を東進する低気圧の寒冷前線に伴う雲が鮮明。

この雲は夕方には昼闇山付近の上空に達した。

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