【日時】2019年3月21日(木)~23(土)
【場所】秋田駒ヶ岳
【メンバー】O田、T置
【行程】
21日
夜行バスで前乗りしていたT置さんと田沢湖駅で
待ち合わせ、路線バスにて田沢湖スキー場へ(10:15頃着)
リフト2本を乗り継ぎゲレンデトップよりシール登行。
春の粘り気のある雪なのでシールもよく効き順調に高度を
稼ぐが、天候が最悪で、立っていられないくらい風が強く
雨も降りだしたので、男岳山頂直下1560mまでで登行終了。
そのまま降りても良かったかもしれないが、せっかく来たので
1530m付近の風下側の浅いルンゼ状を整地して泊まること
にした。
T置さんは半雪洞にツエルト、O田はシングルのゴアテント
で泊まる予定だったが、しばらくすると雨も本降りになって
きて風よけで積んだ雪のブロックも、インベーダーゲーム
終盤の防御壁の様に崩れてしまった。再びブロックを高く積み
上げ、背中と足で風ではためくテントを押さえつけ何とかO田
は食事をとり終えると、ツエルト慣れしたT置さんもさすがに、
「心が折れました!」と言ってテントに転がり込んできた。
(-T置目線- 完成して落ち着くも、雨の水分でしっかり固定したはずの雪がどんどん弛んでいく。そこに風が吹き、入口に積んだ雪が崩壊。ここは補強して凌ぐ。も、それから暫くして、大きなブロックで固定した(つもりだった)屋根の梁として使っていたスキー板が吹っ飛んだ。流石にこりゃ、太刀打ちできんわ。。と、白旗~。完成から白旗まで1時間半位?この崩壊の早さではとても夜は越せない、と、(以下報告に続く、、)
(強風の時の雪洞の安心感は半端ない。が、雨に対する弱さを教えて貰った良い体験でした。))
要らない装備は大きな袋に入れてバケツを掘った中に入れ
テント内2人横になれるスペースを確保した。
日付が変わるごろから雨が雪に変わったが、今度はテントが
バリバリに凍り付いてしまい、ゴアテックスなんて名ばかりの
ナイロンの布切れになってしまい湿度100%状態。少しでも
融かし乾かそうと、寝ながらコンロに火をつけるが無駄な
試みだった。
22日
明るくなってからも行動を起こしたくないダメ人間化して
しまっていたが、さすがに7時ころになって下山撤収を始める。
テントの張り綱、スキー板、ストックなどには10cmくらいの
エビのしっぽだらけで、ザックのストラップなども凍り付いて
しまい撤収にも時間がかかる。
視界のほとんど無い中、スキーはザックにつけてアイゼンで
トボトボと下山。俺たちスキー縦走に来たんだよな!などと
冗談でも言ってはいけない雰囲気の下山だった。
氷の斜面と化したスキー場をだましだまし滑り、バスで
アルパこまくさへ、ロビーにテントやマットを干し、シュラフや
身の回りの濡れ物をもって温泉へ、脱衣場は床暖房なので
シュラフや靴下などを広げとりあえず乾かす。ありがたい。
23日
アルパこまくさの軒下でホームレスよろしく1泊後、帰路に
ついた。