上州武尊山

201922日(土)~3日(日)  せみね山荘泊

メンバー LA部幹男 SLT田清七 F谷章(会計)T本隆久(顧問)
林奉人(会計)H野裕也(雪崩講習)M森徹(気象)E波戸茂(記録)
     なおF谷章、T本隆久は2日のみ参加
行動概要
22日リフト終点920分―前武尊1015分―荒砥沢左俣鞍部1030分―1750m地点1100分―右俣1950m地点1210分―1630m地点1240分―スキー場合流点1430

 雪時々曇り リフト終点発(920分)いつもとは違い武尊に向かって左側から登り始める。前夜の宴会にもかかわらず、順調に前武尊到着、そのままシールを付け、荒砥沢左俣鞍部に到着。ピットチェックをH野さん指導で実施(2か所、気温-7℃、深さ1.5m、風強い)、新雪が20㎝程あるが最強コンプレッションでもびくともしない。弱層はなく、安定しているとの結果を得る。計画では2日は初めに西俣沢を予定していたが、視界不良などを考慮し、荒砥沢を滑ることにする。積雪量は平年より少ない。少し邪魔な木々を避けながら、左股へ滑り込み、10分程で1750m地点。出だしこそはウインドクラスト等が邪魔をしたが、後半はパウダーを各人各様で楽しんだ。そこから1時間登り返し、右股1950m地点に到達、再び右股へ1630m付!
近までの滑降を楽しんだ。今回山スキー初すべり組が半数いたが、二度目の右俣は周りの景色に目をやるほどの余裕?があったに違いない。昼食の間、今後のルートについて話し合うが、荒砥沢の雪の量も十分と見て、そのまま下り、林道経由でスキー場に戻ることにする。また翌日の計画も検討され、荒砥沢と十二沢間の尾根を第一候補とした。(前武尊東尾根)
ここでスクート乗りに遭遇、どこかのパーティの一人なのだが、深雪に対応できるよう自前で製作したスクートだそうだ。T田さんが近くにいたこともあり、興味津々、いろいろ情報を聞いていた。重量は10キロ、背負って登る姿を見送った。
1310分に出発、沢を駆け抜け、林道経由でスキー場に到着。この時分は晴れてはないが、雪は止み、明るくなっていた。

23日 快晴 センターハウスで-3℃。最高気温前橋13℃と暖気が入る予報
リフト終点930分―前武尊1020分―荒砥沢左俣鞍部1030分―1761m地点1055分―前武尊東尾根1680地点1200分―林道合流点1245分―スキー場1330

リフト終点発(930分)連夜の宴会にもかかわらず、昨日と同じペースで前武尊着。暖かさに汗をかく。シールを外し、荒砥沢左俣鞍部へ。E波戸のシールのグルーで滑走面がべたべたとなり、念入りに銀パラを塗る。(液状ワックスは持っていたのだが、Hさんに借りた銀パラが効いた。ありがとうございました。)左俣へ滑り込む。気温が高かったので、前日より雪は重く感じた。10分程で1760m地点に到着。計画通りシールを付け、T田さん先頭でルートを的確に導く。等高線沿いに30分程進み、小沢(シュプール有)を越え、尾根手前で少し下降、目指す前武尊東尾根の1680m付近に出る。下に快適な緩斜面が続いており疎林帯に巨木が混在する。東には日光連山、南は十二沢の向こうにオグナスキー場を見渡せる。
1220分東に広い尾根を気分よくツリーラン。斜度は10度程度なので、止まらないよう地形を読みつつ、滑る。想像通り快適な尾根だ。1550m付近に小ピークが有り、北側から巻いた。途中大木に古い赤ペンキが付けられていたので、武尊のクラッシックルートだったかもしれない。陽春の下、気持ちの良い下りも30分程、林道着。そこからは、H野さんが試した「片足シール走法」が群を抜いて早く、追いつこうとしたメンバーは汗をかく。ただひたすら歩きゲレンデ着。留守本部
A部正巳さんにLA部幹男さんが連絡、無事終了した。

 今回は2日目に新しい下山ルートを体験できました。毎年訪れ、ほぼやり尽くしている山域と思っていましたが、まだまだ静かで快適なルートが存在することがわかり、改めて上州武尊の良さを再認識できました。
 ALTSLT本顧問ほか皆様、ありがとうございました。   E波戸茂 記

気象庁HPより

2月2日9時

九州の南に中心を持つ移動性高気圧が東進。東日本は冬型が残っている。

武尊山稜線は西寄りの風が強く、ガスで視界が悪かった。

藤原アメダス 0.5℃,160cm

2月3日9時

低気圧が朝鮮半島付近を東進、西日本に前線が掛かっている。東日本は、日本の南の高気圧の北に延びる尾根に覆われ、武尊山周辺は晴天だったが、昼過ぎから雲が広がってきた。

藤原アメダス -1.3℃、145cm

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