大毛無山から容雅山縦走 2017/3/11,12

山域・山名;矢代山地 大毛無山・容雅山

山行期日:3/11(土)~12(日)

山行形態:スキー縦走

メンバー:M森(L),I松(記)

行動概要

・3/11:湯楽里館0830~要山1220~主脈稜線1500~1610大毛無山1630~1700大毛無沢H1,200m(泊)

・3/12:泊場0530~0630悪水沢0700~1010容雅山1040~澄川1140~第三発電所1250~1410西菅沼新田

『矢代山地の大毛無山から容雅山へツエルト泊で縦走。ラッセルがあり、予想より長時間の行動となったが、容雅山では快晴の下、展望に恵まれた。山頂北東面の北桑沢源頭部は素晴らしい雪質で、疲れも、荷の重さも気にすることなく、思い通りのターンが刻めた。』

前夜、JR川越駅に集合。

関越道・北関東道経由で、長野道信濃町ICで一般道へ。長野を過ぎた頃より雪が降りだし、このところのガリガリ君からの脱却?に仄かな期待。途中仮眠の後、翌朝R18を北上し入山地点の両善寺集落へ。予め連絡していた湯楽里館に車をとめさせていただく。

暫く車道を歩き、要山への登山口と思しき林道分岐点を目指すが、積雪期は結構わかりづらい。ここでスキーを装着し、所どころ林道をショートカットしつつ高度を上げる。振り返れば、高田平野を隔て、東頚城の霊峰米山も顔を出す。先行者のツボ足トレースに従い、林道敷から南側の尾根に上がる。緩やかな尾根ながら、微妙な段差のおまけ付き。H590m峰の手前で先行していた単独行氏とラッセル交代。ここから北に進路を変え、緩く下った後、やや急な登りを経て要山に到る。丁度、標高・距離ともに大毛無山への中間地点。

要山よりは、夏道に絡みながら歩を進める。やや風も出始める中、ラッセルも当初の踝から脛に昇格。H1250m付近で粟立山からの主脈に合流。漸く辿り着いた大毛無山頂からは、明日の容雅山へのルートが望まれる。文字どおり遮る物もなく、時間の経過とともに風も冷たくなってきたため、シールを外して大毛無沢を少し降る。南斜面のためか、結構引っ掛かる薄皮モナカ状態で、慎重に高度を下げ、緩傾斜地を泊り場とする。

今宵の夕餉は、和洋中のかなり怪しいメニュー。夜は雲も取れ、月光に照らされた山並みが幻想的。

 

翌朝は、雑炊と野菜たっぷりスープを腹に収め、悪水沢出合へと滑り込む。途中、火打北面を染めるモルゲンロートが印象的。途中雪割れしている個所もあり、沢身を避けつつ高度を下げる。

悪水沢対岸の沢を横断し、右岸尾根に取り付く。途中、亀裂や木の根周りの空洞を避けながら高度を上げる。北側に端正な山容の不動山が見えはじめる。稜線どおしに大毛無・容雅山と繋げるには、かなりの高低差がありそう。滑走予定の北桑沢を横断し、右岸南東側の尾根を目指す。北桑沢源頭の素晴らしい斜面を横目にラッセルに勤しむ。

容雅山山頂からは、更に西側の展望が開ける。間近に能生の鉾・権現、海谷の阿弥陀・烏帽子も遠望できた。大展望を満喫した後、待望の滑走。直下の急斜面は、登路の尾根側を迂回して、やや斜度の落ちた辺りから、北桑沢源頭部に滑り込む。北東斜面だけに良質パウダーを堪能することができた。北桑沢はスキー向きの渓相で、澄川出合まで快適なクルージングが楽しめた。

ブリッジで澄川を渡り、右岸台地を第三発電所に向かう。そこから一段上がり、車道を西菅沼新田に滑り込む。タクシーで入山地点に戻り、車をとめさせていただいた湯楽里館で風呂に浸かり帰路につく。

 

天候に恵まれ、大展望と、快適パウダーを満喫できた二日間となりました。終始先導いただきましたM森さん、有難うございました。

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