富士山コンプリートへの道トレーニング編                

富士山コンプリートへの道 トレーニング編

              2014923日(火)

                    

【山行形態】自転車利用登山

【場  所】富士山 富士吉田口

【メンバー】K子、T置、M()

【行動概要】

9/23(日)

    6:20 県営北麓駐車場発

    9:20 富士吉田五合目着

   10時 五合目発

    14時 白山岳着 1415分発

    16時 五合目着

    17:40 駐車場着

    

会の若手、K子さんが計画した「富士山コンプリート」とは、駿河湾から富士宮口五合目まで自転車で、そこから山頂へ登り、五合目まで滑り、再び自転車で駿河湾まで戻るという、壮大な日帰り山行である。スキー用具は自転車に装着し、飲食料もすべて携行するという、いわば完全アルパインスタイルを目指している。K子さんはすでに7月に、スキーは持たずに、16時間で往復している。

 トレーニング行としてK子さん、T置さんと3名で企画。K子さん達は県営北麓駐車場に来ていたのだが、私が間違えて北麓公園の方に来ていて(紛らわしい名称)合流にやや手間取る。K子さんは前三角フレームがアルミ、シートステー、フォークはカーボンのピナレロ製ロードレーサー、T置さんはパナソニックのMTB(タイヤは細め)、フレームはチタンのような感じ。M森はフレームがチネリ/スーパーコルサのロードレーサー。 

私は前回、駿河湾から富士宮口五合目まで登った際のひざ痛に懲りて、膝にテーピングを施し、乗車姿勢も「自転車の教科書」を参考に、ハンドルグリップのより前方を持つスタイルに変えた

 

 駐車場が標高870m程度、吉田口五合目が2300mなので、標高差1400m程度。スバルラインは9月初めに登った静岡県側のスカイラインに比べると、傾斜が緩く、細かなヘアピンカーブが無く、だいぶ楽であった。T置さん、淡々としたペースで登って行く、さほど速いようにみえないが、休まず、一定のペースで進むので、いつの間にか視界から消える。K子さんは膝の調子が悪く(今までの富士山行などで痛めたようだ。)遅れ気味。私が二番手で五合目に着くと、自転車を持ったK子さんがいたので、いつ追い抜かれたのか?と驚いたが、三合目付近で、自転車を分解して路線バスに乗せて五合目まで上がったそうだ。輪行袋に入れて無い自転車を持ち込みOKとは親切な運転手さんである。 

30分程休んで、山頂へ向かう。K子さんは七合目まで、私が白山岳、T置さんは剣ヶ峰までであった。自転車での疲れが残っていたためか、最初は足が重い、しかし、自転車で登ったのは標高差1400mに過ぎないので、体が慣れれば楽になるはず、と登り続ける。足は慣れてきたようだが、8合目付近から心臓の激しい鼓動が収まらず、しばしば立ち止まる。こんなペースでは明るいうちに駐車場まで戻れない、過去の富士登山の経験から、これは酸素不足で、息を吐くときに吐ききることで、十分な酸素を取り込めるはずと気づき、歩くタイミングに合わせて、そのような呼吸をすることで、休まず、続けて登れるようになった。案内標識類はすべてシートでカバーされていて(15日が山終い)、小屋も閉まっているので、現在地がよく判らない。 

 

目標の14時に白山岳着。ペナントを持った外国人のパーティーが盛んに写真を撮っている、皆さん立派な装備、ロシア語のような感じもする、サハリン辺りから来たとか?短時間の休憩で下山に移る、

途中、何人もの外国人の方が登ってくる、こんな時間に山頂を目指すと、下山時には暗くなりかねない。小学生くらいの女の子を連れた夫婦には日没が五時半頃だと英語で伝えた(つもり)が、これといった反応は無かった。

 夏道では下山道がやや須走側にあり、こちらの方が砂礫の道で下り易い、しかし須走側への分岐もあり、下方はガスに覆われている。一旦そちらを下り始めたが、方角が違って、登りのルートと離れてしまうようなので、再び小屋沿いの道に戻った。

私の靴はクリート(ビンディングでペダルと連結する金具)付のMTB用シューズで、靴底はブロックパターンになっているのだが、岩肌でクリートが滑り易く、歩きにくい。六合目付近から雪崩、落石よけの堰堤が続き、登りの時とイメージが異なり、五合目まで非常に長く感じた。電話で連絡は取ったのだが、K子さんとT置さんが途中まで迎えに来てくれた。結果として16時に五合目に着いたので、下りは悪くないペースだったと思う。

T置さんは剣ヶ峰まで登り、下りで間違えて須走方面へ降りてしまい、30分ほど登りかえしたが、それでも15時頃五合目に着いたそうなので、私より3割程速かったようだ。

混雑した五合目を後に北麓駐車場へ向かう。走りながら動画を撮ったりしたが、降りてくる車が多く気を使う。バックミラーを付けてくれば良かった。寒くて体が震え、途中でフリースや手袋を身に付ける。駐車場で記念写真。その後、温泉旅館へ寄り、夕食も済ませて、それぞれの車で帰る。今回、標高差2900m程登ったが、膝痛は問題なく、体力的にもまだ余裕があった。次回は駿河湾から山頂を目指そうと、10/18()に計画したが、直前の降雪で五合目からの往復に留めた、下山してきた五合目はガスに覆われ、寒く、時期が遅く過ぎたようだ。来年の課題となった。

 K子号 ピナレロ 前三角アルミ、シートステイ、フォークカーボン

 T置号 パナソニック チタン?フレーム

 M森号 チネリ スーパーコルサ CrMoフレーム フロントギヤが3段

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