北の国から”シロクマのtokidoki通信”No.36【12月の羊蹄山山頂は遠かった!(敗退記)】

  まだまだラッセルは続く!!(1300m手前)
  まだまだラッセルは続く!!(1300m手前)

 

【山行形態】 冬山 山スキー

【日  時】 2013年11月30日(土)~12月1日(日)

【場  所】 北海道 羊蹄山 京極ルート

【メンバー】 A元(会友)I江   計2名  

     ※ Lは他会メンバー、計画書は他会にて提出

【天  候】 11/30曇りのち雪 12/1曇り時々雪

【行動概要】

今年一年取り組んできた「毎月羊蹄山山頂に登ろう計画」もいよいよ、12月を残すだけとなった。日も短く、新雪も積もり、かといってブッシュが隠れるほどでもなく、なかなか登るのに厄介な時期となる。そのようなこともあり、今回は、中腹で泊り翌日山頂をアタックする計画で臨んだ。

 11月は半ばに一度積もったが、その後ほとんど雪が降らなかった。しかし11/28、29と寒波が来て羊蹄山周辺は少しずつ積もり始めた。麓まで雪があれば、スキーで、そうでなけれはスノーシューでと、準備をしたが京極の登山口まで着くと一応数十センチの雪で覆われている。それではと山スキーを履き、スノーシューを担ぎ出発をした。幸い、スノーシューの先行者がおり、このトレースを使わせてもらう。ただ、今回は冬山フル装備に加えテント泊の装備も加わった荷はずっしりと重たく、スキーを付けていることもあり、ブッシュの中のラッセルで苦労しつつ標高を上げた。

 とりあえず、1050mまで担ぎ上げ、二本の尾根の合流点の窪地にベースキャンプを設営、そのあと明日のためにルート工作に出る。できれば1300mまで上げたかったが、雪が深く一時間超で1220mまで上がり時間切れ、BCに戻った。

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夕方には、寒冷前線が通過するとのこと。実際に時々強い風が上空を吹き抜け、ゴゥーーと大きな音を立て抜けていく。雪も降り続け、朝にはトレースをほぼ埋め尽くしていた。6時半まだ薄暗い中出発、だんだん明るくなる中、昨日のトレースを追いつつラッセルをする。昨日はスキーで登り下りを苦労したので最初からスノーシューとした。厳冬期であれば、1200m付近からは風で雪面が固くなってくるのだか、1300mを超えても膝上ラッセルが続く。二人だけでのラッセルはつらく1時間で標高100mしか稼げない。。結局1400m付近にあるこぶの手前で1370mで、残り時間を勘案し、頂上を狙うと日暮れまでに戻れない可能性があることから、山頂登頂を断念し下山をすることとした。

今年計画を始めてから順調に毎回山頂を踏んできたが、今回、初めての山頂を踏めず敗退となった。

やはり、12月の羊蹄山は一筋縄ではいかなかった。深雪ラッセルは十分予想されたので、当初、多くの賛同者とともに登るつもりであったが、結果、A元さんと二人だけでの山行となったのが痛かった。やはり、二人では圧倒的にラッセル力が不足していた。天候はこの時期にしては安定していただけに極めて残念なところ。早速、帰りの車の中で毎月羊蹄山山頂に登るという念願を果たすめた次の計画を練った。今度は同行者も募り、年末に十分時間を取り天候を見極めて挑むこととしたい。まだまだ、あきらめないぞ!!

【行程】

<11/30(土)>
6:30札幌⇒8:10京極登山口駐車場9:00→9:25京極登山口9:30→ 13:15BC(1050m)テント設営14:00→15:05(1220m)15:30→16:15BC (1050m)※スキーで登降
<12/1(日)>
BC(1050m)6:30→7:30(1220m)→9:051380こぶ手前(1360m)9:20→ 10:05BCテント撤収(1050m)11:00→12:40スキー装着(650m)13:00→ 13:30京極登山口→13:45京極登山口駐車場 ※基本スノーショーで登降、 下部で一部スキー

※「北の国から”シロクマのtokidoki通信”」は、2012年7月に北海道に住むこととなったⅠ江が、会の皆さんに忘れられないよう北海道の山やスキー、自然の情報を不定期に発信することを目的に、”季節時々(tokidoki)の北海道の情報”を、”ときどき(tokidoki)”、載せていく”予定”のこのブログ上のバャーチャル(仮想)の通信です。 (2012年7月16日創刊)

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