【山行形態】沢登り
【場 所】奥利根水系、
楢俣川ヘイズル沢左俣右沢
【日 程】8月10(土)、11日(日)
【メンバー】L:T本、T田、H野、S藤
【天 候】10日雲多くも晴れ、11日快晴
【山行概要】
昨年、私の道間違いにより途中敗退したヘイズル沢をリベンジしてきました。
<8/10>
6:20駐車場ー8:10//8:55入渓ー11:30二股ー14:30第二堰堤
昨年同様にならまた湖キャンプ場入り口の林道ゲート前に車を置いて、廃道同然の林道を歩き出す。ヘイズル沢出合いまでは2時間の行程だ。昨年は暑くてまいったが今日は高曇りの空模様で涼しくて助かる。林道には新しいバイクの轍が残っている。釣り人のものだろう。それ以外には先行者はいないようだ。標高940m、ヘイズル沢出合いに着き、入渓の準備をしていると後から2人組がやってきた。彼らは楢俣川本流を遡行するという。今のところヘイズル沢は我々パーティーだけのようだ。入渓してすぐに小さなゴルジュが現れるが、ここはヘツリで簡単に越える。次々にナメやゴルジュや小滝が現れ楽しませてくれる。滝も快適に登れるものばかりで楽しい。一時間ほど行くと目の前が大きく開け薄ベージュ色の綺麗な3段15mの滝が現れる。ヘイズル沢一番のカメラポイントだ。ここは傾斜が緩く立って歩いていける。またすぐに3段20mの滝が現れるがここは左岸を小さく巻く。昨年はここまでで引き返した。この先もナメとナメ滝が延々と続く、入渓から2時間30分で1,180mの明るく開けた二俣に到着。右俣はトイ状の滝、ここは明るいナメ滝の左俣に入る。すぐにまた二俣になり左俣右沢に入るとやや倒木が増え荒れた感じになる。少し行くと10m、4mの2段の滝が現れる。やや立っているが、水流左の細かいホールドを慎重に拾っていく。上の4mも同様に立っているがホールドはある。3級ほどのグレードだが、濡れた岩、重荷、渓流シューズでは緊張を強いられる。この先、ゴーロとナメ、小滝を交互に越していくと20mの大滝が現れる。水流左の階段状の岩を登っていけるが上部がやや立っていてホールドが薄くなる。難しくはないが高度感があり緊張する。これを越すと最初の堰堤が現れた。こんな所に突然巨大な人工物。なぜこんなところに?不思議、不可解、意味不明。こんなのがこの先二つもあるのだ。その間、小滝やナメが続く、長い。ヘイズル沢は入渓地点から小至仏の稜線まで標高差で1,200mもあるのだ。へろへろになり足が上がらなくなったころ幕場予定の第二堰堤の上に着いた。河原は狭く石と灌木だらけであまり快適とは云えないが整地してなんとか2人用2張りを設営した。早速、河原で沢定番の焼き肉、ソーメン、たき火を楽しんだ。日が落ちると肌寒いほどでたき火の炎が心地よかった。
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<8/11>
6:25出発ー8:20小至仏稜線ー12:00咲倉沢避難小屋ー14:10林道ゲートー14:30駐車場着
今日は昨日より天気が良さそうだ。ゆっくりと朝食をとり出発する。小滝と急なゴーロの連続でグイグイと高度を上げていく。1,780mの二俣を左に入り小至仏山へ向かう。草混じりのガレ場をほぼ直登して小至仏山の肩の登山道に2時間で着いた。稜線からは尾瀬ヶ原が一望出来、登りきった充実感に浸った。振り返ればならまた湖が遥か遠くに光っている。沢装備を解き、長い下山にかかる。鳩待峠からのハイカーでにぎわう稜線から笠ヶ岳方面へ分岐を行くと人気もなくなった。笠ヶ岳周辺のお花畑を楽しんだ後は長い尾根の下り。思ったよりアップダウンがあり、標高が下がるにつれ気温も上がってうんざりしてきた頃、見覚えのある奥の林道ゲートに着いた。
美しいナメ、快適に登れる滝、たき火にソーメン、良き仲間、心に残る楽しい山行でした。
T田さん、H野さん、S藤さん、ありがとうございました。
(文 T本・写真 H野)
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