北の国から”シロクマのtokidoki通信”No.25【六月の羊蹄山 滑り納め!!】

京極登山口から、スキー靴・スキーを担いで出発
京極登山口から、スキー靴・スキーを担いで出発

【山行形態】 山スキー・夏山

【日  時】 2013年6月8日(土)

【場  所】 北海道 羊蹄山(京極ルート )

【メンバー】 A元(会友)、I江 計2名   ※Lは他会メンバー  計画書は他会にて提出

【天  候】 晴れ

【行動概要】

A元さんはTSMCの方にもお世話になった”本州大遠征”から戻ったばかりだが、諸般の事情もあり、さっそく「毎月羊蹄山山頂に登ろう計画?」の六月の羊蹄山山頂に臨むことととした。本来もうこの時期は夏山開きの時期となるのだか、今年はこれまでご報告した通り雪が多く、沢形にはまだある程度雪が残っていそうということで、山頂登頂に併せて残雪を滑り、”滑り納め”とする計画となった。

 早朝札幌を出発、午前7時京極登山口から スキーを担いで登り始める。足元は長靴。スキー、スキー靴を担ぐと荷物も15K強、久々の重荷に足取りは重い。1100m付近から雪が出てきてスキーを着けるが、夏道から少し外れてしまい、結果、上部までつながる沢型に入るのに藪こきで少し苦労する。沢型に入ってからは順調に高度を上げるが、やはり雪はずいぶん減っており、ところどころダケカンバの灌木に悩まされつつ、雪をつないで1740m付近まで登りスキーをデポし夏道に移った。最後、標高差150mほど夏道のガレ場を兼用靴で登り、外輪に到達。外輪部はもう雪が融け花が咲いていた。時間もかかったので、今回は京極側ピーク(三角点1983m)までとすることとした。山頂からは、三週間前に登った比羅夫側ピーク、四週間前に登った真狩側ピークもよく見えた。お鉢もまだずいぶん雪が残っていて、真狩側からはまだ滑れそうであった。

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しばらく休憩し、食事をとった後、スキーデポ地点まで戻り、滑走に移る。さすがにこの時期まで来ると、雪面の硬さもまばらで表面はデコボコし気持ちの良い雪面というわけにはいかないが、極端にひどいこともなく何とか楽しみながら降ることができた。

夏道が近そうな1080m付近でスキーは終了、少し藪をこいで夏道に出た。あとは一時間ほど夏道を下り見慣れた午後5時、京極登山口にたどり着いた。

 今回は、雪山と夏山と中間にあたり、中途半端な時期となったこともあり、出発から山頂まで6時間45分、往復約10時間で、これまで最大時間がかかってしまった。

 これまで、1月から今回を含め計7回毎月登ることができた。今回は雪シーズンの締めくくりとなり、よき”滑り納め”となった。

 これからは、花の季節となる夏山、紅葉の秋山を楽しみつつ計画を進めたいと思う。下山後は温泉に入り露天風呂から、羊蹄山を眺め、まずは半年の成果を思いをはせ二人で満足感に浸った。次に難関となるのは11月、12月、どこからどのように登ろうかなどと作戦を話しながら帰路についた。

【行程】

5:00札幌発→6:45京極登山口(450m)7:00→8:053合目(760m)8:15→9:10(1100m)9:20→10:15(1300m)10:25→11:00雪渓到達11:20→12:20(1635m)12:40→13:15夏道合流・スキーデポ(1740m)13:25→13:45京極側ピーク(1893m)14:10→14:25スキーデポ地点(1740m)14:40→15:15スキー終了(1080m)15:20→15:40夏道合流(1060m)15:50→17:00京極登山口(450m)

※この後、温泉に入ってから札幌に向かう。

【フォトアルバム】

京極コース。登山道左側の沢型を詰める。

※ 黄色線は登り。赤線は下り>

【GPSログ】

【参考】

「毎月羊蹄山山頂に登ろう計画?」実績(1月から6月)

 <登頂ルート>      <山頂・最高到達地点>       <スキーデポ・滑走地点>  

①京極ルート                        最高標高点(1898m)    スキーデポ・滑走地点1550m

②喜茂別ルート                       最高標高点(1898m)    スキーデポ・滑走地点 1500m

③真狩ルート                        真狩側ピーク(1840m)      スキーデポ・滑走地点 1270m

④京極ルート                        京極側ピーク(1893m)      スキーデポ・滑走地点 1450m

⑤真狩(神社の沢)ルート    真狩側ピーク(1840m)   滑走地点 真狩側ピーク

⑥比羅夫(夏道南側斜面)ルート 比羅夫側ピーク(1850m) 滑走地点 比羅夫側ピーク+お鉢 )

⑦京極ルート                         京極側ピーク(1893m)   スキーデポ・滑走地点1740m

 

※「北の国から”シロクマのtokidoki通信”」は、2012年7月に北海道に住むこととなったⅠ江が、会の皆さんに忘れられないよう北海道の山やスキー、自然の情報を不定期に発信しすることを目的に、”季節時々(tokidoki)の北海道の情報”を、”ときどき(tokidoki)”、載せていく”予定”のこのブログ上のバャーチャル(仮想)の通信です。 (2012年7月16日創刊)

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