【山行形態】 山スキー
【日 時】 2013年4月6日(土)
【場 所】 北海道 羊蹄山(京極ルート )
【メンバー】 A元(会友)、I江 計2名 ※Lは他会メンバー 計画書は他会にて提出
【行動概要】
「毎月羊蹄山山頂に登ろう計画?」の四月の羊蹄山は、少し欲張って、京極ルートを登り、お鉢を滑り、真狩側の上部大斜面と下部大斜面を滑り神社の沢ルート登り口につなげる”羊蹄山横断計画”として立てた。
ただ、日本海にある低気圧が急激に発達しており、土曜の夕方には北海道にも影響が出るとのことなので、天気図を眺めながら早めの出発とすることする。
朝、札幌を4時半出発、順調に真狩側の墓地の沢・神社の沢の取り付付近に車をデポし京極側に回り6時40分登山口を出発。羊蹄山は山頂まですっきりと見えており今日のツアーの成功を約束してくれているかのよう・・・・・・にその時は見えた。
雪は朝早くてもある程度緩んでおり登りやすい、サクサクと痩せ尾根下(950m)まで一気に登りひと休憩。1150m付近でスキーアイゼンを付けた時も風が少し強めなのが気になるがまだ山頂方向もしっかり見えていた ・・・・がしかし・・・・。
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この後、急激に天候が変化する、喜茂別側からわいてきたガスが風と共にまいてきて、一気にホワイトアウトなる。天候が悪くなるには早すぎる、少なくとも12時ころまでは全く問題ないと考えていたが、予想が狂った。”なぜだ”と自問する。発達するが速度が遅いといわれていた低気圧のスピードが何かの理由で一気に上がったのか?一時的なガスか? もし、早く低気圧が動いたとしたら、どんどん悪くなるし、風も強くなる。悩みながら進み、1450m付近で、夏道の一つとなりの小尾根に取り付いたところで”羊蹄山横断”、”山頂からの滑降”を断念し、シーデポをすることとした。後から思うと、ここでスキーをかついて登っていればとも思わないでもないが、この時点では風も強く、視界も悪かったことから、まずは、山頂狙いを優先しアイゼン歩行で尾根沿いに登ることとした。視界はないが雪は適度に硬く登りやすい。黙々と上り、1700m付近まで来ると、上方が少し明るくなって、時々青空が見え隠れするようになる。気をよくして登っていると、山頂、山麓とも見え始めた。どうも雲の上に出たようで風も心なしか弱くなる。あとは一気に山頂まで登り切り、11時25分真狩側の山頂付近に立った。登り始めから約4時間45分であった。
山頂付近、お鉢の中もすべて真っ白で、まだまだ冬の装い、春スキーの雰囲気ではなかった。今回の当初計画であるお鉢を含む羊蹄山横断計画は、今年の雪事情としては若干時期が早すぎたのかもしれない。山頂では時折吹く突風に気を付けながら、昼食をとり早々に下山を開始する。山頂直下も雪は硬くはあるがある程度緩んでおり、滑走可能な状況。残念・・・・!!
シーデポ地点まで順調に戻り、滑走開始。広い斜面の少し緩んだ雪を楽しんで滑り降りる。1100m付近で振りえかえると山頂付近まで見える。700m付近まで降りると雪が重くなってきた、引っ掛かりを気にしながら林間を滑る。最後の林を抜けると見慣れた地元山の会の山荘が見え、いつものようにほっとした。
今回の山行は、天候に翻弄され、当初の目的は達成できなかったが、天候の変化の中、安全に登り降りてこられたことは良かった。そして、四月も羊蹄山山頂に立つことができ、これで年間毎月登頂の目標は三分の一達成できた。A元さん今回もありがとうございました。
【行程】
4:40札幌→<途中、真狩墓地・神社の沢コースの取付けに車デポ>6:40京極コース登山口→8:00(970m)8:10→8:50スキーアイゼン装着(1150m付近)8:55→9:45シーデポ(1470m付近)10:00→11:25羊蹄山京極側ピーク付近(1883m)11:40→12:25シーデポ地点(1470m付近)12:40→13:15京極山荘13:20→13:25京極コース登山口
※下山後、真狩墓地・神社の沢コースの取り付けにてデポ車回収、温泉に入り札幌へ
【フォトギャラリー】
【GPSログ】
※「北の国から”シロクマのtokidoki通信”」は、2012年7月に北海道に住むこととなったⅠ江が、会の皆さんに忘れられないよう北海道の山やスキー、自然の情報を不定期に発信しすることを目的に、”季節時々(tokidoki)の北海道の情報”を、”ときどき(tokidoki)”、載せていく”予定”のこのブログ上のバャーチャル(仮想)の通信です。 (2012年7月16日創刊)
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M森 (日曜日, 07 4月 2013 18:00)
お久しぶりです。今回は安全を見てシーデポしたら予想より天候がもった訳ですから判断としては良かったのでしょうね。(天気が持つと思って登ったら悪天というのが外れでしょうから。)
shirokuma (日曜日, 07 4月 2013 18:10)
いつも、見ていただいてありがとうございます。
そうですね、今回企画に少し力が入っていたので、残念な気持ちがありますが、ガスの中での滑降は危険が伴いますし、逆のことを考えるとこれでよかったと思います。この計画は、またの機会に、挑戦したいと思います。